徳野和彦

徳野和彦

徳野和彦（とくの かずひこ、1974年5月1日 - ）は、愛媛県伊予市出身の日本の柔道家です。現役時代は60kg級の選手として活躍し、現在はコマツ女子柔道部の助監督を務めています。

人物

新田高等学校時代はインターハイで2位となりました。東海大学に進学後、1年生で学生体重別で優勝し注目を集めました。その後、実力をつけアトランタオリンピックの代表候補にもなりましたが、代表には選ばれませんでした。

その後は、野村忠宏の最大のライバルとして立ちはだかりました。1998年のバンコクアジア大会では圧倒的な強さで優勝、翌年には野村を破り世界選手権代表となりました。世界選手権では決勝まで勝ち進みましたが、キューバのマノロ・プロに敗れ2位となりました。

シドニーオリンピック代表選考となる講道館杯では、野村にリードしながらも逆転負けを喫し2位に終わりました。続くドイツ国際では、世界選手権で敗れたプロに勝利し優勝しましたが、選抜体重別では野村と対戦する前に敗退し、オリンピック代表にはなれませんでした。

シドニーオリンピック翌年の世界選手権で再び代表となりましたが3位に終わり、その後は以前ほどの活躍は見られず引退しました。

引退後は指導者として活動し、2006年から全日本女子代表のコーチ、2008年からはコマツ女子柔道部コーチに就任しました。2011年8月にはIJFから女子を指導する現役最高コーチに選出されました。

2013年2月、強化合宿において女子強化選手に暴力を振るっていた事実が発覚し、監督であった警視庁の園田隆二に続き代表コーチを辞任しました。同年10月、全柔連は新体制に移行したことに伴い、女子柔道の暴力指導問題で戒告処分を受けていた徳野に対し、新たに6ヶ月の会員登録停止の処分を下したことを公表しました。この期間中、全柔連が主催する大会でコーチなどを務めることは禁じられましたが、所属先での指導や試合会場への出入りは認められました。2019年9月にはコマツ女子柔道部の監督を退任しました。

得意技

153cmと小柄な体格ながら、その体格を活かした独特の横落とし、一本背負い投げ、小内巻き込みなどを得意としていました。

戦績

1991年 - インターハイ 2位
1993年、1995年、1996年 - 全日本学生[[柔道体重別選手権大会]] 優勝
1995年 - 1997年、2000年、2003年 - 講道館杯 優勝
1995年 - アジア[[柔道選手権大会]] 優勝
1996年 - 嘉納杯2位
1997年、1998年、2001年 - フランス国際 優勝
1998年、1999年、2001年 - 選抜体重別 優勝
1998年 - ワールドカップ団体戦 優勝
1998年 - バンコクアジア大会 優勝
1999年 - 世界柔道選手権バーミンガム大会 2位
2000年 - ドイツ国際優勝
2001年 - 世界柔道選手権ミュンヘン大会 3位

外部リンク

* 徳野和彦 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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