徽軫賞

徽軫賞：兼六園の美を冠した競走

金沢競馬場で開催される地方競馬の重賞競走、徽軫賞。その名称は、日本三名園の一つ、兼六園の象徴的な灯籠である「徽軫灯籠」に由来しています。2019年に創設されたこのレースは、当初サラブレッド系3歳以上の牝馬を対象とした1500m戦でしたが、その後、出走条件や距離の変更を経て、現在の姿へと進化を遂げました。

変遷と現在の姿

徽軫賞は2019年、金沢所属のサラブレッド系3歳以上牝馬による重賞競走として誕生しました。創設当初は、HITスタリオンシリーズにも指定され、レッドファルクスが副賞対象種牡馬となっていました。その後、2020年にはスタリオンシリーズから外れ、2021年には出走条件が4歳以上の牝馬に変更されました。

大きな転換期となったのは2023年です。この年から、北陸・東海地区の交流競走となり、出走条件は3歳以上の牝馬に戻り、距離は1400mへと変更されました。しかし、同年は直前の競走で発生した照明トラブルにより、公正確保が困難となったため、残念ながらレースは中止となりました。

2024年現在の競走条件は以下の通りです。

対象馬: サラブレッド系3歳以上の牝馬。東海・北陸地区所属馬の交流競走で、他地区所属馬の出走枠は6頭以下と制限されています。
負担重量: 別定で、3歳は54kg、4歳以上は55kgです。
* 賞金: 1着300万円、2着96万円、3着48万円、4着36万円、5着30万円、着外7万円と、上位入賞馬には高額な賞金が用意されています。

歴史と未来

徽軫賞の歴史を振り返ると、条件の変更や中断など、幾多の変遷を経験しながらも、金沢競馬場を代表する重賞競走として発展を続けてきたことが分かります。2019年から2022年、そして2024年と、年々レベルの高い競走が繰り広げられており、今後の発展にも期待が高まります。

関係各所の努力と、競走馬、騎手、関係者全ての熱意によって支えられている徽軫賞は、兼六園の美しい徽軫灯籠のように、競馬ファンを魅了し続ける存在です。北陸・東海地区の代表的な競走として、更なる発展を遂げていくことでしょう。

歴代優勝馬

過去の優勝馬の情報は、地方競馬全国協会やJBISサーチなどで確認できます。これらの情報源から、各年の優勝馬、成績などを詳細に調べることが可能です。

まとめ

徽鄲賞は、その名称に込められた歴史と、年々変化する競走条件、そして関係者たちの熱い思いが織りなす、魅力あふれる地方競馬の重賞競走です。今後も、兼六園の徽軫灯籠のように、競馬界を美しく照らし続ける存在であり続けるでしょう。

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