心に花の咲く方へ

「心に花の咲く方へ」

概要

シンガーソングライター、ASKAのソロ名義としては通算9枚目となるシングル「心に花の咲く方へ」は、2003年12月17日にユニバーサル シグマよりリリースされました。これは、ソロ活動においてはシングル「good time」から約3年5か月ぶりの新作であり、またASKAがユニバーサルミュージックへ移籍して初めて発表したソロシングルでもあります。この作品以降、ASKAのソロ楽曲における作詞・作曲クレジット表記は、本名ではなく「ASKA」名義に統一されることとなりました。

背景

長らくソロシングルとしては間が空いていたタイミングで発表された本作は、新たなソロワークの始まりを告げる一曲となりました。また、この楽曲は、発売から間もない2003年12月31日に札幌ドームで開催されたCHAGE and ASKAのカウントダウンライブ『CHAGE and ASKA COUNT DOWN LIVE 03>>04 in SAPPORO DOME』においても披露され、大観衆の前で届けられました。

収録曲

本シングルには、表題曲とそのインストゥルメンタルバージョンが収録されています。

1. 心に花の咲く方へ
2. 心に花の咲く方へ (instrumental ver.)

楽曲解説

「心に花の咲く方へ」は、テレビ東京開局40周年記念として制作された新春ワイド時代劇『竜馬がゆく』の主題歌として採用されました。

この楽曲が生まれた背景には、「人間はなぜ生まれてきたのだろうか？」という根源的な問いかけから発想を得たことがあります。ASKA自身、そうした問いに行き着くと、必ず「浪漫」という言葉が浮かび上がると感じたといいます。では、その「浪漫」は一体いつから心の中に宿るものなのか。そう考えていくうちに、それは幼少期の記憶や思い出と深く結びついているのではないか、という思いに至りました。そして、子どもの頃に心に刻まれた様々な出来事や感情を散りばめるようにして、歌詞の言葉を紡いでいったのです。

また、歌詞にはもう一つの重要なテーマが込められています。それは、「人生の岐路に立ち、どちらの道に進むべきか迷った時、自分の心の中に温かい花が咲くように感じる方を選んで歩いてみよう」というメッセージです。この考えは、ASKAが知人の「人生のテーマは『心に花を』である」という言葉を聞いたことがきっかけとなり、楽曲制作へのインスピレーションの一つとなったと語られています。

楽曲のアレンジメントについては、シングルバージョンとアルバムバージョンで違いがあります。アルバム『SCENE III』に収録されたバージョンは、ストリングスを主体とした壮大なアレンジが施されています。一方、シングルとしてリリースされたバージョンは、発表当時より現在に至るまで、オリジナルアルバムには収録されていません。

主な収録アルバム

以下のアルバムには、「心に花の咲く方へ」のアルバム・ヴァージョンが収録されています。

『SCENE III』（国内盤）
『Made in ASKA』（国内盤）
* 『Asian Communications Best』（海外盤）

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