『心中・恋の大和路』
『心中・恋の大和路』は、日本の
宝塚歌劇団による
ミュージカル作品で、初演は
1979年に行われ、1982年には再度上演されました。この作品は、近松門左衛門の著名な浄瑠璃『冥途の飛脚』を原作としており、バウ・
ミュージカルとして展開される2幕構成の劇です。脚本と演出は菅沼潤が手掛け、
1998年以降は谷正純が演出を担当しています。
概要
『心中・恋の大和路』は、愛と運命が交錯する物語を舞台にした作品で、劇中には多くの音楽が取り入れられています。初演から数多くの演奏が行われており、特に公演を重ねていく中でさまざまなキャストが登場し、ストーリーへの新たな解釈をもたらしてきました。初期の星組による公演を皮切りに、月組や雪組など、各組により様々な形で演じられています。
公演歴
- - 星組:1979年11月18日~12月2日(バウホール初演)
- - 星組:1982年10月30日~11月14日(宝塚バウホール)
- - 月組:1989年1月14日~1月29日(バウホール)
- - 雪組:1998年6月6日~6月21日(バウホール)、1999年1月28日~2月9日(日本青年館)
- - 雪組:2014年3月14日~3月24日(シアター・ドラマシティ)、4月15日~4月21日(日本青年館)
- - 雪組:2022年7月20日~7月28日(シアター・ドラマシティ)、8月3日~8月9日(日本青年館)
また、
1999年、2001年、2007年の特別公演では、宝塚OGによる特別なキャストも登場し、主演には
瀬戸内美八が出演しました。
あらすじ
物語は、愛する二人が悲劇的な運命に翻弄されながらも、切り抜けようと奮闘するさまを描いています。中でも「この世にただひとつ」や「愛染明王」といった楽曲が重要な役割を果たし、感情をさらに高める要因とされています。これらの楽曲は、観客に深い印象を与え、多くのファンに親しまれてきりました。
主要キャストと楽曲
作品内では、多くの印象深い楽曲が演奏され、特に「平野川」や「引き祝いの舞」などは多くの観客の心に残ります。演者たちはその演技力と歌唱力で多くの感動を呼びました。また、担当したスタッフも豪華な顔ぶれで、特に音楽の分野では
吉崎憲治が作曲・編曲を担当し、その音楽的な要素が物語と密接に結びついています。
スタッフ
作品のスタートから現在に至るまで、多くのスタッフが関わってきました。例えば、初演時の野村修が音楽指揮を行い、松本尚女が振付を担当しました。これらの才能あふれる人々の協力があってこそ、今日の盛り上がりがあるのです。
まとめ
『心中・恋の大和路』は、愛と悲劇を描いた作品で、
宝塚歌劇団の伝統の中で根強い人気を誇ります。今後もさらなる上演や新たな展開が期待される作品です。