瀬戸内美八

瀬戸内美八の軌跡

瀬戸内美八（せとうち みや）は、1947年1月15日に徳島県で生まれる。彼女は宝塚歌劇団で星組のトップスターとして知られ、本名は桑内瑠美子（くわうち るみこ）である。公称身長は167センチで、宝塚歌劇団在籍時代から「ルミ」という愛称で親しまれてきた。現在は徳島市に在住し、舞台やイベントでの活動を続けている。

宝塚歌劇団時代

瀬戸内美八のキャリアは、1966年に宝塚歌劇団の月組で初舞台を踏んだことから始まる。彼女の初舞台は公演『日本の四季／ファンタジア』であり、入団同期には松あきらや麻生薫がいる。入団成績は51人中19位と評価されており、すぐに花組に配属され、数多くの作品で新人公演の主役を演じた。

1971年には『人魚姫』で初主演を果たし、その後も多くの名作に出演。1975年に月組に異動し、『ベルサイユのばらⅢ』や『風と共に去りぬ』などの主要な作品で存在感を示した。1979年に星組に異動し、鳳蘭の後を受けてトップスターに就任。彼女の相手役としては、遥くらら、東千晃、姿晴香などが名を連ね、華やかな舞台を彩った。

1983年8月10日に宝塚歌劇団を退団、彼女の最後の役は『オルフェウスの窓 -イザーク編-』のイザーク役であった。この公演では、彼女にとって特別な節目であると同時に、長い活動の集大成ともなった。

宝塚退団後の活動

彼女は退団の翌日から米国へ留学し、帰国後は徳島で自身のダンススタジオを設立。芸能活動も1987年頃から再開し、特に宝塚OGイベントや西日本での仕事に力を入れている。彼女の実力は宝塚時代と変わらず、高い評価を受けている。

近年では、2010年に彼女の姪である瀬戸花まりが宝塚歌劇団の96期生として入団。従来の活動に新たな風を吹き込む存在となっている。また、2014年には宝塚歌劇団100周年を記念して設立された『宝塚歌劇の殿堂』において、初の殿堂入りを果たし、その耀かしいキャリアの評価が確固たるものとなった。

受賞歴やディスコグラフィー

瀬戸内美八は、宝塚歌劇団在籍時から多くの賞を受賞しており、新人賞や努力賞、演技賞を数々獲得した。また、彼女の活動は舞台だけに留まらず、リサイタルやディスコグラフィーを通じて幅広い才能を発揮している。「フェアウェル タカラヅカ 瀬戸内美八さよならショー」などのLPも発売され、ファンに愛され続けている。

まとめ

瀬戸内美八は、宝塚歌劇団のトップスターとして名を馳せた後も、多方面での活躍を続ける舞台芸術家である。彼女の豊かな経験と独自の魅力は、今後も宝塚をはじめとする舞台界において重要な役割を果たしていくことだろう。

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