必殺4 恨みはらします

必殺4 恨みはらします

『必殺4 恨みはらします』は、1987年公開の時代劇映画。テレビシリーズ『必殺仕掛人』初期を手掛けた深作欣二監督がメガホンを取り、必殺シリーズテレビ放映15周年を記念して製作された。

概要

本作は、当時の社会問題であった地上げブームを題材に、ダイナミックなアクションと複雑な人間ドラマが展開される。深作監督ならではの演出に加え、千葉真一、室田日出男といった深作組の常連が出演、真田広之が悪役を演じるなど、豪華なキャスティングが話題を呼んだ。ジャパンアクションクラブ（JAC）が制作協力として参加し、殺陣シーンの迫力も増している。

あらすじ

南町奉行所内で、奉行が与力によって殺害される。その場に居合わせた中村主水は、責任を問われ減俸処分に。その後、着任した奥田右京亮は、おけら長屋を巡る陰謀を企てる。長屋では、旗本の子息たちが引き起こした騒動で老人が死亡。主水は事件の背後に右京亮の影を感じる。

元締・弁天のもとに集まった主水、秀ら仕事人たちは、老人殺しの依頼を受ける。しかし、仕事料の安さから依頼を断ろうとする。そんな中、旅の仕事人・わらべや文七が現れ、主水と仕事を競い合うことになる。事件の真相を追ううちに、主水たちは右京亮の陰謀に巻き込まれていく。

特徴

深作欣二監督作品: 『必殺仕掛人』以来の深作監督が、必殺シリーズならではの世界観を構築。社会問題を背景にした重厚なドラマと、迫力あるアクションが見どころ。
豪華キャスト: 千葉真一がゲスト出演し、真田広之が悪役を演じるなど、シリーズ屈指の豪華なキャスティング。
JAC制作協力: ジャパンアクションクラブが殺陣シーンを制作協力。真田広之をはじめ、多数のJACメンバーが出演し、アクションシーンを盛り上げる。
多彩な殺し技: 中村主水の日本刀、秀の簪、政の手槍に加え、文七、おみつ、長次のユニークな殺し技が登場。
異色の共演: 飾り職人の秀とお玉が共演。西順之助が再登場するなど、シリーズファンには嬉しい要素も。

キャスト

中村主水：藤田まこと
鍛冶屋の政：村上弘明
便利屋お玉：かとうかずこ
西順之助：ひかる一平
飾り職人の秀：三田村邦彦
わらべや文七：千葉真一
奥田右京亮：真田広之
弁天：岸田今日子

スタッフ

監督：深作欣二
脚本：野上龍雄、深作欣二、中原朗
音楽：平尾昌晃、中村啓二郎

『必殺4 恨みはらします』は、深作欣二監督ならではの演出と、豪華キャストによる迫真の演技が光る、必殺シリーズ屈指のエンターテイメント作品である。地上げを題材にした社会派ドラマとしての側面も持ちながら、シリーズならではの殺陣やユーモアも健在。必殺ファンはもちろん、時代劇ファンも楽しめる作品となっている。

もう一度検索