忍足亜希子

忍足亜希子について

忍足亜希子（おしだり あきこ）は、1970年6月10日生まれで、北海道千歳市に根を持つ日本の女優です。生まれてから聞こえないろう者でありながら、彼女は舞台や映画でその才能を発揮し、聴覚障害者の代表として多くの人々に感動を与えています。

来歴

亜希子は横浜市立聾学校を卒業し、その後青葉学園短期大学で学びました。銀行での職務を経て、1999年公開の映画『アイ・ラヴ・ユー』にて女優デビューを果たします。この作品で彼女は、日本初の先天性のろう者である主演女優として注目を浴び、オーディションを経てその役を掴みました。この作品により、彼女は毎日映画コンクールで新人賞を受賞し、女優としての道を歩み始めることになります。

私生活では、2009年に演劇集団キャラメルボックスの俳優である三浦剛と結婚し、2012年には第一子となる女児を出産しました。彼女の人生は、演技だけでなく、家庭生活においても充実しているようです。

2019年以降、亜希子はSHOWROOMでの手話と筆談を用いたトーク番組を始め、2020年にはPocochaでのネット配信に挑戦しています。彼女は不屈の精神で、様々な形で社会とつながり続ける姿を見せています。

主な作品

これまでの彼女のキャリアには、多数の映画やテレビドラマが含まれています。

• - 映画作品:

- 『アイ・ラヴ・ユー』(1999年) - 水越朝子役
- 『アイ・ラヴ・フレンズ』(2001年) - 山科美樹役
- 『旅の途中で』(2002年)
- 『アイ・ラヴ・ピース』(2003年) - 花岡いづみ役
- 『黄泉がえり』(2003年) - 斉藤園子役
- 『Breath Less』(2006年)
- 『僕が君の耳になる』(2021年)
- 『親子劇場』(2023年公開予定)
- 『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024年公開予定) - 五十嵐明子役

• - テレビ作品:

- NHK「みんなの手話」(2001年-2002年)
- フジテレビ「金曜エンタテイメント おふくろの歓喜の歌」(2000年)
- テレビ東京「水曜ミステリー9」シリーズ
- NHK「土曜ドラマ デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(2023年) - 荒井道代役

• - 舞台作品:

- 演劇集団キャラメルボックス「嵐になるまで待って」(2002年)
- 「The Vagina Monologues」（2009年）

また、亜希子は書籍も執筆しており、「女優志願 母と娘の歩いた道」や「愛、聞こえますか?」など多くの著作があります。

受賞歴

彼女の業績は数々の賞に評価されており、1999年には毎日映画コンクールの新人賞や、山路ふみ子映画賞の福祉賞も受賞しています。

まとめ

忍足亜希子は、日本のエンターテインメント界において、障害を持つ多くの人々に希望を与える存在であり続けています。彼女の物語は、聴覚障害を超えて多くの人々に勇気を与え、理解を深めるきっかけとなっています。

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