志太榛南バイパス

志太榛南バイパス・志太榛南IIバイパス

概要

静岡県焼津市から榛原郡吉田町、牧之原市にかけての国道150号において、交通円滑化や地域連携強化を目的に整備が進められているのが、志太榛南バイパスおよび志太榛南IIバイパスです。これらは一連のバイパス網の一部を構成します。

志太榛南バイパス

このバイパスは、静岡県焼津市三和の木屋川橋交差点を起点とし、同じく焼津市の藤守に至る約3.3キロメートルの区間です。道路全体の幅員は暫定で12.5メートル、計画されている車線数は完成時4車線ですが、一部区間は暫定2車線で供用されています。車線一つの幅員は3.25メートルです。都市計画道路名は「3.3.1志太東幹線」。近隣の航空自衛隊静浜基地を避けるため、東へ迂回するルートが採用されています。2004年度に事業化され、2018年7月時点で起点側の約1.5キロメートル区間が4車線として供用を開始、残る約1.8キロメートル区間も既に暫定2車線で開通済みであり、2018年度末の4車線供用を目指し整備が進められていました。

志太榛南IIバイパス

志太榛南バイパスに連続する形で整備されているのが、志太榛南IIバイパスです。こちらは静岡県榛原郡吉田町の住吉を起点とし、牧之原市の細江に至る約1.2キロメートルの区間です。道路幅員は暫定で12.5メートル、車線数は暫定2車線での供用ですが、将来の4車線化に備えて必要な用地は確保されています。車線幅員も3.25メートルです。この区間は2007年度に事業化され、整備が進み、2018年3月までに暫定幅員ながらも全線が開通に至りました。

一連のバイパス網

志太榛南バイパスの終点から先は、静岡県道31号焼津榛原線バイパス（大井川を太平橋で渡河）を経て、志太榛南IIバイパスへと繋がります。これにより、焼津市から牧之原市にかけて全長約13.3キロメートルの一連のバイパスルートが形成される計画です。

沿革

志太榛南バイパスは2004年度に、志太榛南IIバイパスは2007年度にそれぞれ事業化されました。区間の開通は段階的に進められ、志太榛南バイパスの一部（焼津市惣右衛門から藤守までの約1.4キロメートル）が2007年8月31日に暫定供用を開始しています。その後、2014年3月28日には、志太榛南バイパスの焼津市三和地内（約0.2キロメートル）が開通し、同日、志太榛南IIバイパスの全区間と、それに隣接する吉田町川尻から牧之原市細江までの区間を合わせた合計約3.2キロメートル区間も供用が開始されました。特に志太榛南IIバイパスは、2018年3月14日に牧之原市細江地内（約0.2キロメートル）が新たに供用を開始したことにより、暫定ながらも全線が開通となりました。また、志太榛南バイパスのうち、起点となる三和交差点から惣右衛門西交差点までの約1.2キロメートル区間は、2018年7月4日に4車線化され、供用を開始しています。

接続する主な道路

志太榛南バイパス
起点側: 国道150号焼津バイパス、静岡県道416号静岡焼津線
終点側: 焼津市道
志太榛南IIバイパス
起点側: 静岡県道31号焼津榛原線
終点側: 国道150号現道

役割

これらのバイパス整備は、国道150号の交通混雑緩和、通過交通の分散、地域内のアクセス性向上に寄与し、円滑な交通流の確保を通じて地域の発展を支援することが期待されています。

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