焼津バイパス

焼津バイパス

焼津バイパス（やいづバイパス）は、日本の静岡県焼津市を東西に横断する、重要な幹線道路の一つです。この道路は、太平洋に沿って延びる国道150号の一部を構成しており、地域における交通の要衝となっています。当初は国道150号の混雑緩和を目的としたバイパス道路として建設されましたが、現在はその全区間が国道150号の現道（本線）として利用されています。

歴史と位置づけ

この区間は、新たな幹線道路として整備が進められ、2003年（平成15年）3月に全線が開通しました。開通当初は、従来の国道150号に対して交通を迂回させるためのバイパスとして位置づけられていました。しかし、供用開始から間もない2004年（平成16年）7月30日付で、このバイパス区間全体が国道150号の正式なルート、すなわち本線に指定替えされました。これに伴い、かつての国道150号の本線であった区間は、その指定を解かれ、静岡県道416号静岡焼津線として県道へ移管されています。この変更により、焼津バイパスは名実ともに国道150号の主要な経路となりました。

路線概要

焼津バイパスは、全体として比較的直線的な経路をとっており、多くの交差点が平面構造で処理されています。これにより、市内のアクセス性が確保されています。ただし、交通量の多い主要な県道との交差点では、交通の流れをスムーズにするため、立体交差方式が採用されています。具体的には、静岡県道30号焼津藤枝線や静岡県道222号上青島焼津線との交点などが立体構造となっています。

路線データ

この道路の具体的な路線データは以下の通りです。

起点: 静岡県焼津市八楠。
ここでは静岡県道81号焼津森線と接続しています。
終点: 静岡県焼津市三和。
ここでは国道150号の現道および静岡県道416号静岡焼津線（かつての国道150号旧道）と接続しています。
全長: 6.2キロメートル
車線数: 4車線（往復各2車線）
設計最高速度: 60km/h

地理

焼津バイパスが通過するのは、静岡県焼津市のみです。市内をほぼ東西方向に貫いており、地域の主要な動脈として機能しています。また、このバイパスは、国道150号の広域的なネットワークの一部として、他の主要なバイパス道路とも接続しています。

接続する主なバイパス道路:
東側では静岡バイパスに接続しており、静岡市方面へのアクセスを担います。
西側では志太榛南バイパスに接続しており、藤枝市や牧之原市方面へのアクセスを担います。

これらの接続により、焼津バイパスは単なる市内の道路としてだけでなく、静岡県中部の沿岸部を結ぶ重要な役割を果たしています。

関連事項

国道150号: このバイパスが属する基幹国道。
バイパス道路: 都市部の交通混雑を緩和するために建設される道路の一種。焼津バイパスもかつてはこの位置づけでした。

焼津バイパスは、地域の交通利便性向上に大きく貢献し、人流・物流の円滑化に役立っています。特に国道150号の本線となった現在は、焼津市の中心部と周辺地域、さらには東西の隣接市町を結ぶ不可欠な道路として、その重要性を増しています。

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