志帥会

志帥会の歴史と解散の経緯

志帥会（しすいかい）は、日本の政党である自由民主党の派閥の一つです。その後、二階俊博が指導するようになり、一般的には二階派として知られています。志帥会は、初代事務総長である平沼赳夫によって名付けられたもので、その由来は『孟子』の「志は気の帥なり」から来ています。派閥は砂防会館に事務所を構えていましたが、政治資金パーティー収入に関わる裏金問題が浮上し、他の派閥と共に解散を決意しました。

沿革

村上・亀井派時代

1998年11月、旧渡辺派から山崎拓グループが分離し、近未来政治研究会を結成しましたが、その後、村上正邦を会長として村上派として再編成されました。株主の中曽根康弘と村上が、亀井静香グループと合流し、1999年3月に志帥会を設立しました。当初、この派閥は衆参合わせて60人規模の大派閥になりました。

発足当初の構成

志帥会設立時の初代会長には村上正邦、会長代行には亀井静香が就任しました。1999年7月には村上が自民党参議院議員会長に選出され、亀井が後任として会長に就任しました。

亀井派時代

2003年、亀井が会長に就任後、郵政民営化に反対する立場を鮮明にし、特に小泉純一郎の改革に対抗する姿勢を貫きました。しかし、内部分裂も起き、亀井派を離脱する議員も出現しました。これに伴い、亀井は自民党を離党して新たに国民新党を結成しました。

伊吹派時代

その後、伊吹文明が会長に就任し、伊吹派として新たな政治的アジェンダを模索しました。2005年には伊吹が派閥の正式な代表としての地位を確立し、伊吹派は様々な政策を進めましたが、派閥内部の統率は必ずしも円滑ではありませんでした。

二階派時代

2012年、二階俊博が新たに会長として加わり、二階派として知られるようになりました。彼は他の党派からの議員も受け入れ、派閥を更に広げることに成功しました。しかし、二階派も政治資金問題に巻き込まれ、指摘された収支不正に対する内部告発が相次ぎました。

政治資金パーティーをめぐる疑惑

2023年、二階派における政治資金パーティー収入の記載漏れが指摘され、東京地検に告発状が提出されました。この問題により、二階派の収入の多くが不透明な形で扱われていることが明らかになりました。

解散の決定

2024年1月19日、二階は緊急議員総会を開催し、派閥解散の意向を表明しました。この決定の背景には、政治への信頼を回復するためという理由が挙げられています。解散後、二階派は正式に活動を終了し、事務所も閉鎖となりました。

所属議員の不祥事

志帥会/二階派に所属していた議員の中には、様々な不祥事に関与した者も存在しており、その影響は政治的な信頼性にも響いています。特に、田畑毅や秋元司のようなケースは、党内でも大きな話題となりました。

結論

志帥会は、その歴史において多くの政治的変遷を経てきましたが、最終的には不祥事や内部の対立が影響し、解散に至ったことは、政治界における派閥の脆弱さを物語っています。今後、政治資金問題の解消や、新たな信頼構築が求められるでしょう。

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