志摩市立安乗中学校

志摩市立安乗中学校

志摩市立安乗中学校（しましりつあのりちゅうがっこう）は、三重県志摩市阿児町国府に存在した公立の中学校です。2015年5月時点では、4学級で生徒数は32人と、志摩市内の中学校の中で最も少ない規模でした。

概要

この学校の生徒の多くは、同じ保育所や小学校から進学してきたため、非常に強い団結力を持っていました。2009年に志摩市が発表した中学校再編計画では、2015年の4月に東海中学校と統合する計画がありましたが、実際には2015年の8月31日には2019年度まで統合が行われないことが決定し、その後の方針も未定となっていました。そして、最終的には2018年4月1日に東海中学校と統合が実施されました。

校地と施設

学校の敷地面積は14,751平方メートル、校舎の敷地は3,546平方メートルであり、校舎自体の面積は2,491平方メートルに及びます。また、運動場は10,037平方メートルの広さを誇っていました。1997年の時点では生徒数は79名でしたが、時が経つにつれてその数は変わっていきました。

沿革

この学校は1947年4月15日に安乗村立安乗中学校として開校されました。当初は安乗小学校の校舎を借りて運営され、後に安乗神社の舞台へと移転しました。1948年、三重県が学校再配置計画を発表し、周辺の4つの村の中学校との統合が決まり、新たな校名は東海中学校に決定されました。そのため安乗中学校は安乗分校として存続することになります。

安乗分校としての活動は1948年8月23日に始まり、1949年には新しい校舎が完成しました。1953年には校舎の増築が行われ、1953年10月1日に東海中学校から独立し、安乗村立安乗中学校となりました。この学校は1955年に市町村合併に伴い阿児町立安乗中学校となり、1964年には創立10周年を迎え校歌が制定されました。

2004年に志摩市へと合併されたことにより、志摩市立安乗中学校となり、2018年には閉校が決定しました。

学校生活と活動

生徒たちは多くの学校行事に参加し、特に春の始業式と入学式、そして3月には卒業式を迎えていました。また、学校の部活動としてはサッカー部、ソフトボール部、そして安乗文楽人形クラブがありました。安乗文楽人形クラブは地域の伝統芸能を継承するために設立されたクラブで、特に多人数を要する演目が上演される際には、部員数の増加が期待されました。

交通アクセスと進学先

学校への交通は三重交通北上野バス停から徒歩約11分ほどでした。また、進路においては多くの生徒が志摩市内や伊勢市の高等学校へ進学しました。地域とのつながりが強い安乗中学校は、地域文化の一端を担う存在であり、その歴史は地域の教育の発展に寄与しました。

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