志登茂川

志登茂川（しともがわ）

志登茂川は、三重県津市芸濃町椋本付近を源流とし、伊勢湾へと注ぐ二級水系の本流です。全長14kmに及ぶ指定区間を持ち、津市街地を流れる代表的な河川の一つとして知られています。

地理的特徴

志登茂川は、水源地の標高が100m以下と低く、河川勾配が緩やかなのが特徴です。そのため、河口から約4km上流の平野橋付近には、平野防潮水門が設置されています。この水門は、高潮や洪水の浸水被害を防ぐ役割を果たしています。

歴史

過去には、集中豪雨や台風により、流域で浸水被害が発生しています。特に、1974年7月の集中豪雨や2004年の台風21号では、下流部を中心に大きな被害が出ました。これらの災害の経験から、河川改修や治水対策が進められています。

周辺環境

志登茂川の周辺には、江戸橋や三重大学などの著名な施設があります。また、地域住民の生活用水や農業用水としても利用されており、地域社会に深く関わっています。

支流

志登茂川には、毛無川や横川などの支流があります。

毛無川

毛無川の名前の由来は諸説あります。上流に高田本山専修寺があるため、「坊主＝毛が無い」からきているという説や、「毛」に「稲」の意味があり、水害により稲作や二毛作ができなかったことに由来するという説があります。

横川

横川は、川が海に対して横（平行）に流れることが名前の由来です。横川の支流には逆川があり、この川は海と逆方向に流れており国道23号沿いにこの川の名前を冠した逆川神社があります。

河川整備

三重県では、志登茂川の治水対策として、河川改修や堤防の強化、遊水地の整備などを進めています。また、河川環境の保全にも取り組み、水生生物の生息環境の改善や水質の浄化を図っています。

外部リンク

* 二級河川志登茂川（平成21年度第3回三重県河川整備計画流域委員会）

もう一度検索