忠武公李舜臣 (駆逐艦)

駆逐艦「忠武公李舜臣」

「忠武公李舜臣」は、韓国海軍の駆逐艦であり、その名は朝鮮の名将李舜臣に由来しています。この艦は、李舜臣級駆逐艦の1番艦として、大宇造船海洋で建造されました。進水は2002年5月15日で、正式に就役したのは2003年11月30日です。その後、駆逐艦として数々の任務に従事し、特に海賊対策での活躍が顕著でした。

艦歴の概要

「忠武公李舜臣」は、KDX-IIに基づく4,400トン級のこの駆逐艦は、近代化された戦闘能力を備え、さまざまな任務に対応できるよう設計されています。2004年には、アメリカ主催のリムパック2004に参加し、国際的な連携を強化する機会となりました。

ソマリア沖の任務

2009年11月20日には、海賊対策のためにソマリア沖に展開する清海部隊の一環として、釜山作戦基地を出港しアデン湾へ向かいました。この任務には、海兵隊将兵8名が新たに参加し、警備体制を強化しました。12月21日にはオマーンのサラーラ港に到着し、前任の部隊と交代します。そして12月23日から護衛任務を開始しました。

2010年4月5日には、海賊に乗っ取られたタンカー「サムホ・ドリーム」の救出に出動します。全速力で追跡を開始し、海賊の母港へ到着する前に接触。艦載ヘリコプターを活用し、海運会社との協議を支援しました。このように、護衛任務や不審船の検査・制圧だけでなく、実際に乗っ取られた船舶の救出を行うという重要な役割を果たしました。

この任務の後、2010年5月20日に帰港し、その後も引き続き活動を続けました。2011年4月5日には、再び清海部隊の一員としてソマリア沖・アデン湾への派遣が決まり、5月から護衛任務が始まりました。

まとめ

「忠武公李舜臣」は、その任務を通じて韓国海軍の一翼を担い、海賊対策や国際的な海洋安全保障に寄与しています。艦の歴史は、国家の海上防衛戦略を支える重要な要素となり、今後もその活躍が期待されています。

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