忠綱寺

忠綱寺（ちゅうこうじ）は、東京都台東区池之端にある真宗大谷派の寺院です。

歴史

忠綱寺は、1626年（寛永3年）に渡辺忠綱によって開基されました。忠綱の死後、その領地を継承した弟の渡辺吉綱が、兄の菩提を弔うために寺を創建したのが始まりです。寺号である「渡邉院忠綱寺」は、忠綱の名に由来しています。

渡辺吉綱は後に兄の所領であった武蔵比企を継ぎ、石高の加増によって丹後守吉綱として大名に列せられました。忠綱寺には、2代方綱以降の多くの伯太渡辺家当主の墓があります。

本尊は阿弥陀如来で、恵心僧都源信の作と伝えられています。元々は三河国（現在の愛知県東部）にあった了善寺（現在は埼玉県東松山市に移転）にあったものを移したとされています。

創建後、駿河台にあった忠綱寺は、大火によって伽藍を焼失しました。その後、寛永6年8月17日に池之端へ移転し、現在に至ります。

墓地

忠綱寺には、以下の著名人の墓があります。

伯太藩主渡辺氏代々
樋口逸斎 - 書家
四代目古今亭今輔
栗原筑前守信秀 - 刀匠

交通アクセス

東京メトロ千代田線根津駅より徒歩1分

参考文献

東京市下谷区 編『下谷区史』東京市下谷区、1935年。NDLJP:1233643。
寛政重修諸家譜
天保武鑑
新編武蔵風土記
御府内寺社備考

外部リンク

* 浄土真宗大谷派 忠綱寺 - 公式ウェブサイト

もう一度検索