思い出は美しすぎて (アルバム)

八神純子のデビューアルバム『思い出は美しすぎて』

1978年6月25日にリリースされた八神純子の初のアルバム『思い出は美しすぎて』は、日本の音楽シーンにおいて印象深い作品となりました。このアルバムに収められた楽曲は、全体としてバラードを基軸にしつつ、八神自身の独自の世界観を表現しています。

特に注目すべきは、同アルバムのタイトル曲である「思い出は美しすぎて」です。この曲は、八神の3枚目のシングルとしても発表され、愛の思い出を美しく、そして切なく歌い上げています。また、アルバムには彼女の代表的な楽曲であり、1974年に開催されたヤマハポピュラーソングコンテストで優秀曲賞を受賞した「雨の日のひとりごと」が収録されており、こちらはシングルとは異なるバージョンで提供されています。

アルバムは、全体として八神の個性を引き立てるような選曲が行われており、特に「時の流れに」や「思い出の部屋より」などは、彼女の美しい歌声が響き渡るバラードとして、多くのファンに愛されています。

このアルバムには、小野香代子の楽曲をカバーした「さよならの言葉」と「気まぐれでいいのに」も収録されています。八神がなぜ小野の楽曲を取り上げることになったかについては、「さよならの言葉」の記事で詳しく知ることができます。彼女の歌唱スタイルは、これらのカバー楽曲に新しい魅力を与え、聴く者の心をつかむ要素となっています。

2016年7月20日には、ヤマハミュージックコミュニケーションズからこのアルバムはBlu-spec CD2仕様で再発されました。再リリースに際しては、同じく再発された他のアルバムに加え、八神純子の作品の重要性を再確認する機会となりました。

収録曲について

アルバムの構成は以下の通りです。

SIDE A

1. 雨の日のひとりごと (3分48秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：大村雅朗
2. 時の流れに (3分43秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：戸塚修
3. 思い出の部屋より (4分22秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：小野崎孝輔
4. 思い出は美しすぎて (3分19秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：戸塚修
5. 追慕 (3分18秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：戸塚修

SIDE B

1. 気まぐれでいいのに (4分41秒)
作詞・作曲：小野香代子、編曲：山田秀俊
2. せいたかあわだち草 (2分53秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：大村雅朗
3. 窓辺 (4分44秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：矢萩秀明
4. もう忘れましょう (4分35秒)
作詞・作曲：八神純子、編曲：小野崎孝輔
5. さよならの言葉 (4分18秒)
作詞・作曲：小野香代子、編曲：小野崎孝輔

このように、『思い出は美しすぎて』は八神純子にとって重要な作品であり、彼女の歌唱力やスタイルを強く印象づけるアルバムとして、多くの人々に深く愛されています。今なお聴かれ続けるその旋律は、多くのリスナーにとって特別な思い出を呼び起こすことでしょう。

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