思親会

思親会について

思親会（ししんかい）は、法華宗に基づく新宗教であり、神奈川県伊勢原市に本部を置いています。この団体は1938年2月11日に設立され、現在では31,534人の会員を抱えています。会の名称は「思親」という言葉から来ており、「思いやり」を重視する教義が特徴です。

概要

宗教法人思親会の所在地は、〒259-1102 神奈川県伊勢原市子易1459番地です。初代会長である井戸清行がこの宗教の開祖であり、彼は「思親清行大士」とも称されています。現在の会長は飯島法道で、歴代の会長には遠藤多一、飯島正三、脇昌伸がいます。教団の本仏は久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊で、本尊は総体大曼荼羅御本尊です。教典には法華三部経が用いられています。

教義

思親会は、西田無学が提唱した在家の法華経を基盤とした先祖供養の教義を受け継ぎつつ、「妙法即思親」という考え方に基づいて、家庭や隣人、社会への愛情を育むことを重要視しています。また、思親会独自の活動として霊感御指導が行われており、信者の精神的な成長を促進する役割を担っています。開祖の井戸清行は、法華経に題材を持つ菩薩の一人、本化浄行菩薩の再誕として尊敬されており、彼の教えは今も信者たちに受け継がれています。

沿革

開祖の井戸清行は、1921年に仏陀の像を見て「法華三部経を師とせよ」との啓示を受け、その後霊能力の修行を始めました。その後、1938年に霊友会から340人余りを引き連れて独立し、思親会を設立しました。設立当初は井戸自身が会長ではなく、副会長が先に就任しましたが、翌年に会長に選ばれました。1950年、井戸が死去した後、彼の妻が名誉会長となり、その後を遠藤多一が継承しました。1951年、会の本部は東京都北区に移転し、1953年には宗教法人として文部省から認可を受けました。

1972年には本部が現在の神奈川県伊勢原市に移転し、思親大宮殿が設立されました。1980年に遠藤が死去すると、飯島正三が第3代会長となりましたが、2002年には再び会長が交代し、脇昌伸が4代会長となりました。2011年には、彼の死去に伴い、飯島法道が第5代会長として就任しました。

年表

• - 1938年: 霊友会から独立し、思親会を設立。
• - 1940年: 本部を東京・九段内に移転。
• - 1950年: 初代会長井戸清行死去。
• - 1951年: 本部を北区下十条に移転し、遠藤多一が2代会長に就任。
• - 1953年: 文部省から宗教法人として認証。
• - 1972年: 本部を神奈川県伊勢原市に移転。
• - 2011年: 飯島法道が5代会長に就任。

思親会は、法華経に基づく精神的な指導を行い、信者同士が信仰を通じてつながることを重視しています。

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