怪獣のバラード

怪獣のバラードについて

「怪獣のバラード」は、1972年6月にNHK総合テレビの音楽番組『ステージ101』で初めて披露された楽曲です。作詞は岡田冨美子、作曲は東海林修によって手掛けられました。この曲は、東海林が『ステージ101』の音楽監督に就任した後、初めて作成されたオリジナルソングの一つです。

番組での初演は1972年6月4日、レギュラー出演者のコーラスグループ「ヤング101」が歌い、着ぐるみの怪獣と共にパフォーマンスが行われました。この演出が視聴者に強い印象を与え、以降も多くのアーティストによってカバーされています。

1972年7月25日にはヤング101のEPレコード（EXPRESS ETP-2710）が発売され、さらにその後の9月5日にはアルバム『怪獣のバラード』（EXPRESS ETP-8198）に収録されました。この曲の冒頭部分では、当時のヤング101メンバーである串田アキラが独特な軽快な巻き舌を披露しています。

楽曲の特徴

「怪獣のバラード」はテンポが速く、BPMは162で、ホ長調で構成されています。曲の多くの部分には、ピアノの右手による伴奏が多く用いられています。楽曲の編曲は、オリジナルが東海林によって行われ、現在販売されている楽譜には、橋本祥路や松下耕による編曲も存在し、様々なアレンジが楽しめます。

編曲の変遷

「怪獣のバラード」のオリジナルの編曲は作曲者である東海林によるものですが、後の楽譜では、橋本や松下が編曲した混声三部合唱版、また東海林の新しいアプローチによる混声四部合唱版が存在しています。これによってさまざまな形で楽しむことができるようになっています。

カバーの歴史

この楽曲は多くのアーティストによってカバーされており、初めてのカバーは林アキラによるもので、LP『アキラおにいさんとうたおう しまうまグルグル おしゃべりきかんしゃ』に収録されました。その後もTOASTGIRLやヤング101の元メンバーによるセルフカバーなど、様々な形で楽しまれています。

特に、2002年にはNHKの『第34回思い出のメロディー』において、元メンバー26名による熱唱が注目され、翌年には「怪獣のバラード2002」としてCDに収録されました。

さらに、アニメ『日常』やテレビドラマ『歌のおじさんEたん』でもカバーされており、時代を超えて親しまれています。2017年には田中真弓と森の木児童合唱団によるバージョンもリリースされ、幅広い世代に愛されています。

「怪獣のバラード」は、その高い知名度とカバーの多様性から、今日でも多くの人々に親しまれる楽曲として定着しています。

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