恋 (石川ひとみの曲)

「恋」について

「恋」（こい）は、1983年9月21日に石川ひとみによってリリースされた18枚目のシングルです。このシングルはキャニオン・レコードから発売されています。

楽曲の概要

表題曲である「恋」は、本格派の歌謡曲を目的として制作されました。作詞を担当したのは、前作「にわか雨」に引き続き岡田冨美子であり、彼女の独特な詩的表現が光る楽曲に仕上がっています。作曲は、人気バンド安全地帯のリーダーであり、多くのヒット曲を持つ玉置浩二が手掛けました。そのため、メロディも深い感情を喚起するものとなっています。

当初、この楽曲は石川のオリジナルアルバム「プライベート」に収録される予定でしたが、制作の都合により見送られました。代わりに、同年の9月から10月にかけて行われた石川のコンサート「Private」では、生のパフォーマンスとして披露されました。この公演は、ファンにとって貴重な体験となり、楽曲の魅力を直接味わう機会となりました。

また、興味深いことに「恋」は、その後1986年に小柳ルミ子がリリースしたシングル「乱」にもつながりがあります。岡田冨美子が「FUMIKO」という名義で異なる歌詞をつけたバージョンとして再構成された作品です。このように、「恋」は他のアーティスト・楽曲へも影響を及ぼす存在となっています。

B面曲と制作スタッフ

シングルのB面には「何も言わないで」という曲が収録されています。この曲は石川自身が作詞をし、作曲は田中真美、編曲は鷺巣詩郎により行われました。「何も言わないで」は、「いつわり」に続いて石川が自らの言葉で表現した第二の楽曲であり、彼女の歌手としての幅広い表現力を示しています。

収録曲

• - 恋（4分4秒）

作詞：岡田冨美子
作曲：玉置浩二
編曲：萩田光雄

• - 何も言わないで（3分53秒）

作詞：石川ひとみ
作曲：田中真美
編曲：鷺巣詩郎

「恋」は、歌謡曲としての完成度が高く、今なお多くの人々に親しまれています。これは、石川ひとみの魅力的な歌声とともに、優れた作詞、作曲のタッグによって成し遂げられたものです。彼女の音楽キャリアにおいて一つの重要なマイルストーンとも言えるシングルであり、今でも彼女の代表曲として愛されています。

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