恋と呼ぶには気持ち悪い

概要

『恋と呼ぶには気持ち悪い』（こいとよぶにはきもちわるい）は、もぐすの手による日本の漫画作品です。この作品は、略称「恋きも」としても知られており、2015年1月25日から10月17日までイラスト投稿サイト「pixiv」で連載されました。作品は、pixivでの累計閲覧数が350万を超え、その人気を受けて2016年2月に一迅社が書籍化しました。同年の6月3日からは、pixivと一迅社の共同ウェブコミック配信サイト「comic POOL」でも連載が始まり、2021年4月2日まで続きました。2021年3月時点で、電子版を含めた累計発行部数は120万部に達しました。

あらすじ

物語は、イケメンでエリートサラリーマンの天草亮が主人公です。彼は女癖が悪い一方、ある日駅の階段で見知らぬ女子高生・有馬一花に助けられます。その帰宅後、妹の親友である一花が家に遊びに来ていることを知った亮は、感謝の気持ちを表そうとしますが、一花から「気持ち悪い」と罵倒されます。今まで多くの女性に言い寄られてきた亮にとって、一花の反応は衝撃的でした。そして、彼は一花に夢中になります。

亮は、彼女の気持ちを無視して、ストレートなアプローチを続けますが、一花は彼を「クズ」や「変態」、「ストーカー」と呼び、一貫して拒絶し続けます。しかし、その中で次第に一花も亮に惹かれていく自分に気づき始めます。物語は、二人の関係性がどう変わっていくのか、恋愛の微妙な醍醐味を描いています。

登場人物

• - 有馬 一花（ありま いちか）: 17歳の女子高生で、本作のヒロイン。美術部に所属し、アニメ『フォアワード・ワールド』のファン。亮の一方的な恋心に面食らいながらも、徐々に彼に心を開いていきます。最終的には彼に対する気持ちを自覚し、両想いとなります。

• - 天草 亮（あまくさ りょう）: 27歳の一流企業のサラリーマンであり、一花の親友の兄。見た目は良いが、女性関係は最悪。しかし、一花に真剣に恋を始めたことで、彼は自分自身を見つめ直すことになります。

• - 天草 理緒（あまくさ りお）:亮の妹であり、一花のクラスメイト。理知的でスポーツにも優れ、クールな性格を持っています。

• - 益田（ますだ）: 亮の親友であり、フリーカメラマン。普段は軽薄な一面を持つが、亮の恋愛を応援しています。

• - 多丸 快（たまる かい）: 一花のクラスメイトで彼女に恋をしていますが、想いは届かずにいます。

• - 松島 有枝（まつしま ありえ）: 亮と同じ会社に勤務するOL。亮に片想いしていますが、彼には振り向いてもらえません。

書誌情報

漫画は一迅社から全8巻が刊行されています。初版は2016年に出され、以降も続巻がリリースされています。また、アニメ化されるなど、多くのファンに愛される作品となりました。

テレビアニメ

2020年1月にアニメ化が発表され、2021年4月から6月の期間にかけて放送されました。アニメーション制作にはノーマッドが関与しており、特にオープニングテーマ「モノクロシティ」は多くの視聴者に親しまれました。内容的には、原作から引き継がれた独特の恋愛模様が描かれ、視聴者の共感を呼んでいます。

舞台

舞台版も企画されており、2024年に東京と大阪で上演されることが予定されています。オリジナルキャストが演じる中で、どのように物語が表現されるのかも注目です。

このように、『恋と呼ぶには気持ち悪い』は、恋愛の本質や成長を描いた魅力的な作品であり、今後の展開にも期待が持たれています。

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