恋の夜行列車

恋の夜行列車

「恋の夜行列車」（こいのやこうれっしゃ）は、1975年12月20日にエレックレコードから発売された、ずうとるびの7枚目のシングルです。この楽曲は、バンドのメンバーである山田隆夫によって作詞・作曲され、特に注目される点は、彼がデビューシングル「透明人間」以来6作目にして、A面での作詞担当となったことです。さらに、B面の曲についても彼が手がけるのは4作ぶりのことでした。

楽曲のタイトルのインスピレーションは、モンキーズのデビュー曲である「恋の終列車（Last Train To Clarksville）」に由来しています。このように、山田はモンキーズのようなポップな音楽スタイルを追求しようとしたものの、メンバー間での音楽性の違いからしばしば意見の対立や口論があったと言います。特に、バンド名の由来となるビートルズの音楽を重んじる他のメンバーとの間には、スタイルを巡っての対立があったようです。

山田隆夫は、のちにこの曲が自身の結婚相手である吉川桂子のために作られたものであることを、彼の著書の中で明かしています。このような背景があることもあって、「恋の夜行列車」はただのシングルではなく、彼の感情や思いが詰まった作品となっています。

収録曲

• - A面

- 恋の夜行列車

• - B面

- お手紙下さい

どちらの楽曲も、作詞・作曲は山田隆夫が手がけており、彼の音楽的な才能が色濃く反映されています。このシングルは、ズーとるびの音楽の進化を示す重要な作品だけでなく、バンドのメンバー間の人間関係や、特定の人への思いを形にした感動的な一曲となっているのです。

「恋の夜行列車」は、発売当時から現在に至るまで多くの人に愛されており、その背景や制作過程が知られることで、より深い意味を持つ楽曲として語り継がれています。バンドのスタイルを巡る対立や、個々のメンバーの情熱が詰まったこの作品は、音楽ファンにとって新たな発見と感動を与えることでしょう。

もう一度検索