恋ピューター

『恋ピューター』は、読売テレビが制作し、日本テレビ系列で放送された恋愛バラエティ番組です。番組は、1時間番組時代の『ザ・恋ピューター』と、30分番組時代の『三枝の恋ピューター』の2つのタイトルで展開されましたが、内容は基本的に同じでした。

番組の概要

司会は、いずれの時代も桂三枝（後の6代目桂文枝）が務め、男女の恋愛をテーマにした様々な企画が繰り広げられました。

予選

番組のメイン企画として、巨大なポイントボードとカプセルを使用した予選がありました。毎週、マドンナとなる女性を巡り、赤、青、橙、桃、緑、黄、紫の7人の男性が競い合いました（後に桃色が外れて6人、さらに3人または4人が後半に進出）。男女の立場を入れ替えた企画もありました。

参加男性は、事前にコンピュータに登録されたデータ（職業、趣味、理想の異性像、好きなタレントなど）に基づき、質問に答えます。マドンナ側の希望と一致しないとポイントを獲得できず、失格となります。失格者は、舞台後方のカプセルに吸い込まれ、都はるみの「好きになった人」の一節「♪サヨーナーラ サヨーナラー」に合わせてシャッターが閉まるという演出がされていました。後期のシャッターには、三枝のおどけたポーズのイラストが描かれていました。

後半では、マドンナと対面し、最終的に勝ち残った男性には豪華賞品が贈られました。登場時、司会の桂三枝が「△△に輝く○○」と言うのがお約束でした。

相性診断

カップル成立後、1時間番組時代には大屋政子による相性診断コーナーがありました。大屋は占い師ではありませんでしたが、カップルの印象から良いところを褒めるなど、和やかな雰囲気で行われました。コーナーのタイトルは「大屋政子の相性診断」でした。

ラストゲーム

前期のラストゲームは、誕生した2組のカップルがハワイ旅行をかけて、カードを用いたブラックジャックゲーム「恋ピューター21」に挑戦しました。カードは特殊加工されており、機械に通さないと点数がわからないというルールでした。

後期のラストゲームは、6つのカプセルの中からスチュワーデスの絵柄が出ればハワイ旅行がもらえる「カプセルチャンス」でした。どちらのゲームも成功すると、天井から大量の紙吹雪が降る演出がありました。失敗に終わる回もありました。

その他のエピソード

• - 朝日放送の『ラブアタック!』に「かぐや姫」として出場した女性が、素性を隠して本番組に出演したことがあります。
• - また、乳首から乳が出るという特異体質の男性が出演したこともありました。この男性は、編集者、ライター、漫画原作者として活躍する竹熊健太郎の友人です。さらに、竹熊健太郎本人も54分枠時代に一度出演しています。

放送時間

• - 月曜 22:00 - 22:54 （『ザ・恋ピューター』時代、1980年10月6日 - 1982年2月22日）
• - 土曜 19:00 - 19:30 （『三枝の恋ピューター』時代、1982年3月6日 - 1982年9月18日）

月曜放送時代は年末年始程度しか休止はありませんでしたが、土曜放送時代はプロ野球中継によって休止されることがありました。

出演者

司会

• - 桂三枝（メイン司会）
• - あべ静江（『ザ・恋ピューター』時代前期のサブ司会）
• - 西川峰子（『ザ・恋ピューター』時代後期のサブ司会）
• - 高見知佳（『三枝の恋ピューター』時代のサブ司会）

その他の出演者

• - 三笑亭夢之助（アシスタント、『ザ・恋ピューター』時代）
• - 大屋政子（占い師役、『ザ・恋ピューター』時代）

スタッフ

• - 構成：尼子成夫、疋田哲夫
• - 音楽：キダ・タロー
• - ディレクター：梅渓通彦
• - プロデューサー：今岡大爾
• - 制作：金子豊
• - 制作協力：吉本興業
• - 制作著作：よみうりテレビ

テーマ曲

番組のテーマソングは、キダ・タローが作曲しました。『三枝の恋ピューター』時代のテーマソングは、キダのCD『浪花のモーツァルト・キダ・タローのすべて』に収録されています。オープニングのイラストは成瀬國晴が描きました。

ネット局

系列は当時の系列です。
☆は『ザ・恋ピューター』時代のネット局を示します。

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