恋人達のペイヴメント

恋人達のペイヴメント

『恋人達のペイヴメント』は、1984年10月17日に発売されたALFEEの19枚目のシングルで、彼らのキャリアにおいて特別な位置を占める楽曲です。この曲は、オリコンチャートで1位を獲得した最初のシングルであり、バンドの人気を大きく高めるきっかけとなりました。

このシングルは、高見沢俊彦がリードボーカルを務める楽曲であり、彼の特徴的な高音ボーカルが印象的です。実は、この曲が発表されたのは「別れの律動」以来、5作振りの高見沢のリードボーカル曲でした。彼のボーカルスタイルは非常に魅力的で、多くのファンを惹きつけました。

1984年12月13日に放送された『ザ・ベストテン』では、特異な企画が行われました。高見沢が愛知県犬山市に住むファンの家を訪れ、外で歌うというものでした。しかし、残念なことに女性が不在で、また照明を急に点灯させた影響で音響トラブルが発生し、中継は大変なことになりました。このファンとは、35年後の2019年に『歌のゴールデンヒット』で再会を果たしています。

『恋人達のペイヴメント』は、江崎グリコの「グリコアーモンドチョコレート」のCFソングにも使用されました。このCMには石黒賢や沢口靖子が出演し、楽曲の認知度をさらに高めました。しかし、競合他社がスポンサーだったため、名の知れた『夜のヒットスタジオ』では披露されることがありませんでした。

発売当初のシングルのジャケットには、日本語でのタイトル「恋人達のペイヴメント」と、「on the pavement」という英語表記が共に記載され、視覚的にも印象を強める工夫がされていました。さらに、この曲はALFEEの初のフルコーラスPVとしても注目され、音楽視聴体験を新たな次元に引き上げました。

オリコンの発表によると、売上は33.6万枚を記録しました。その後、1992年にリリースされたバラード・ベストアルバム『Promised Love -THE ALFEE|THE_ALFEE BALLAD SELECTION-』には新録バージョンが収録され、テレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』や『ミュージックステーション』でもパフォーマンスが行われました。この時、シンガー高見沢はギターではなくピアノを演奏しながら歌いました。

収録されている曲としては、表題曲「恋人達のペイヴメント」と、もう一曲「ロールオーバー・イエスタデイ」があります。これらの楽曲はそれぞれ、高見沢俊彦が作詞と作曲を手掛け、ALFEEによって編曲されています。

この作品は、ALFEEの多くのベストアルバムやコレクションに収録され、今もなおファンに愛され続けています。加えて、2024年にリリース予定のトリビュートアルバムには西川貴教によるカバーも収録される予定で、世代を超えて歌い継がれる名曲となることでしょう。

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