恐怖新聞II

『恐怖新聞II』

『恐怖新聞II』（きょうふしんぶんツー）は、つのだじろうによる日本の漫画であり、前作『恐怖新聞』の続編です。この作品は1990年から1993年まで『サスペリア』（秋田書店）に連載され、全6巻にまとめられています。物語は、前半で本堂幽子が「恐怖新聞」に翻弄され、後半では九重みやびが悪の霊団と戦う姿が描かれています。

ストーリー概要

本作は、『恐怖新聞』の物語から10年後を舞台にしています。主人公の本堂幽子は、再び「恐怖新聞」の恐怖に直面します。彼女は、謎めいた少年・田垣と共に対抗を試みますが、残念ながら二人は力及ばず命を落としてしまいます。しかし、恐怖の幕はまだ閉じられていないのです。この新聞は今宵も新たな被害者に届けられ、恐怖を広めます。

そんな時、霊界から遣わされた九重みやびが悪の霊団と戦うために立ち上がります。幽子と田垣の運命は果たしてどうなるのか、次第に緊迫した展開を見せます。

登場人物

• - 本堂幽子（ほんどう ゆうこ）

本作の主人公であり、平凡な少女でしたが「恐怖新聞」に巻き込まれ、不幸へと引きずり込まれます。彼女は悪霊に両親を失い、一人での生活を余儀なくされます。物語の中頃で命を落とした後、その魂は田垣と融合し、新たな存在・九重みやびになります。

• - 田垣史人（たがき ふみと）＝【鬼形礼】（きがた れい）

幽子のクラスメイトで、外見は前作の主人公と非常に似ています。彼は事故で両親と共に重傷を負い、その後鬼形礼の魂が宿り復活します。幽子との間には深い絆が存在し、彼女を守るために命を尽きることになります。彼はその後、霊的に結婚することで九重みやびとなり、現世に戻ってきます。

• - 九重みやび（ここのえ みやび）

幽子と田垣の魂が合体した存在で、高い霊力を持ち「恐怖新聞」に立ち向かいます。一種の半人半霊の存在であり、様々な姿に変化することが可能です。彼女は悪の霊団を殲滅した後、強い力を使い果たし、三人の姿で転生します。

• - 御前零士（ごぜん れいじ）

幽子たちの先輩で、中盤で不幸な運命に直面し、登場しなくなります。

• - 南郷史絵

霊能力者として登場します。

• - 鳥居ほたる、大槻鈴枝

いずれも「恐怖新聞」の被害者です。

用語解説

• - 恐怖新聞

読むたびに寿命が100日縮むという恐ろしい新聞です。

• - 驚喜新聞

霊魂向けに発行される特別な新聞です。

• - 合体霊魂

同じ魂が結婚して結びついた霊体のことを指します。

既刊一覧

1. ISBN 978-4253054195
2. ISBN 978-4253054201
3. ISBN 978-4253054218
4. ISBN 978-4253054225
5. ISBN 978-4253054232
6. ISBN 978-4253054249

関連項目

• - 恐怖新聞
• - 恐怖新聞 平成版

『恐怖新聞II』は、物語の展開やキャラクターの運命が絡み合い、息を呑むような緊張感があります。霊と人間の狭間で揺れ動く彼らの物語をぜひ体感してみてください。

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