恐竜ゲーム

Google Chrome 恐竜ゲーム：オフライン時の暇つぶしから生まれた人気ゲーム

概要

「恐竜ゲーム」（Dinosaur Game）は、Google Chromeブラウザに組み込まれているミニゲームです。インターネット接続がないオフライン状態でウェブページを開こうとすると、エラーメッセージとともにピクセル化されたティラノサウルスの画像が表示されます。この時、キーボードのスペースキーや上矢印キー、またはモバイル版ではティラノサウルスの画像をタップすることでゲームが開始されます。また、オンライン環境でも「chrome://dino」とURLバーに入力することでゲームを起動できます。管理者権限でこのゲームを無効化することも可能です。

プレイ方法

ゲームの舞台は砂漠で、プレイヤーは「Lonely T-Rex」と名付けられたティラノサウルスを操作します。ゲームの目的は、サボテンやプテラノドンなどの障害物をジャンプやしゃがみで回避しながら、どこまで進めるかを競うシンプルなものです。ゲームが進むにつれてキャラクターの移動速度が速くなり、障害物に接触するとゲームオーバーになります。また、ゲーム中には昼夜の概念があり、一定のポイントに達すると背景色が変化します。

このゲームには理論上の最高得点が存在し、それはティラノサウルスが絶滅するまで生存していた期間に由来する1700万年というプレイ時間に到達することで達成されるように設計されています。

開発の背景

このミニゲームは、Google ChromeのUXチームに所属していた3人のメンバーによって2014年に開発されました。開発中は、イギリスのロックバンド「T・レックス」のリーダーであるマーク・ボランにちなんで「プロジェクト・ボラン」というコードネームで呼ばれていました。ゲームのテーマに恐竜が選ばれたのは、「インターネット接続がない状態は先史時代のことだ」というジョークを皮肉ったためです。

ゲームは2014年9月にリリースされましたが、当初は古いデバイスでは動作しないことが判明し、同年12月に再リリースされました。また、初期バージョンでは障害物がサボテンのみでしたが、2015年のアップデートでプテラノドンが追加されました。

イースターエッグと沿革

恐竜ゲームには、過去に何度か期間限定のイースターエッグが実装されています。

2018年9月：Google Chromeのリリース10周年と恐竜ゲームのリリース4周年を記念して、ゲーム中にバースデーケーキが登場し、キャラクターが帽子を被る演出が追加されました。
2021年夏：東京オリンピックをモチーフにした新演出が追加され、サーフィン、新体操、馬術などの競技をモチーフにしたステージでプレイできるようになりました。

沿革

2014年9月：ゲームリリース
2015年：障害物にプテラノドンを追加
2016年5月：ナイトモードを追加
2018年11月：ハイスコアを保存する機能を追加

反響

2018年9月の記事によると、このゲームは月間2億7000万回もプレイされており、世界中で多くのユーザーに楽しまれています。競合ブラウザであるMicrosoft Edgeにも、同様のオフラインゲームが追加されており、恐竜ゲームにインスパイアされたと見られています。Edgeのゲームでは、キャラクターのカスタマイズなどの機能が追加されています。

まとめ

恐竜ゲームは、オフライン時のちょっとした暇つぶしとして生まれたシンプルなゲームですが、その中毒性の高さから世界中で愛されています。開発の背景やイースターエッグなど、知れば知るほど面白い要素も満載です。ぜひ一度、恐竜ゲームをプレイして、その魅力を体験してみてください。

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