悠々社

悠々社は、かつて東京都新宿区に本社を置いていた日本の出版社です。法律書を中心に、専門性の高い書籍を数多く出版していました。

設立と歴史

悠々社は、筑摩書房で全54巻からなる『現代法律学全集』の編集を担当していた須藤忠臣が独立し、1989年（平成元年）6月30日に設立されました。須藤は、長年にわたり法律書籍の編集に携わってきた経験と知識を活かし、質の高い法律書を出版することを目指しました。

創業から29年後の2017年6月30日をもって、悠々社は廃業しました。約30年の歴史の中で、多くの法律家や研究者に支持される書籍を出版し、法学の発展に貢献しました。

主な出版物

悠々社は、以下のような著名な法律書を出版しました。

奥田昌道『債権総論[増補編]』（1992年）
倉田卓次『続裁判官の戦後史』（1993年）
中村睦男=常本照樹『憲法裁判50年』（1997年）
奥平康弘『憲法の眼』（1998年）
倉田卓次『続々裁判官の戦後史 老法曹の思い出話』（2006年）

これらの書籍は、法律学の研究者や実務家にとって重要な文献として、現在でも広く参照されています。

その他

東京都千代田区九段南に存在した有限会社悠々社は、編集プロダクションであり、ここで解説している法律書専門の出版社である悠々社とは全く別の組織です。

外部リンク

悠々社 公式ホームページ

悠々社は、その短い歴史の中で、日本の法律学の発展に大きな足跡を残しました。その出版物は、現在でも多くの研究者や法律家によって活用されており、その貢献は決して色褪せることはないでしょう。

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