惠隆之介

惠隆之介（めぐみ りゅうのすけ）について

惠隆之介氏は、1954年2月23日生まれの日本の評論家、ジャーナリストです。元海上自衛官であり、現在は主に軍事分野の評論を中心に活動しています。

来歴

沖縄県出身の惠氏は、防衛大学校を卒業後、海上自衛隊に入隊。護衛艦隊勤務を経て、1982年に退官しました。その後は琉球銀行に勤務し、米軍基地関連の学校長やシンクタンク代表、大学客員教授などを歴任しました。一時、八重山日報の論説委員長を務めたこともあります。

評価と批判

惠氏の言説は、その内容から多くの批判を受けています。

普天間基地移設問題: 惠氏は、普天間基地が地元によって積極的に誘致されたという誤った情報を広めました。これは、事実とは異なります。
沖縄戦に関する主張: 惠氏は、沖縄戦において日本軍が沖縄県民を積極的に守ったと主張しています。また、戦艦大和には沖縄県民への救援物資が積まれていたという情報や、「メンスバンド」のデマを流布しました。しかし、これらの主張は事実と異なる部分が多く、沖縄戦の実態を歪曲しているとの批判があります。
沖縄の歴史認識: 惠氏は、沖縄戦後の米軍統治時代に沖縄県民が「贅沢を味わった」と主張しています。また、沖縄県知事が中国の血を引いていると主張し、沖縄の親中政策を批判しています。これらの主張は、人種差別的であると指摘されています。
陰謀論の拡散: 惠氏は、テレビ番組やネット上で、基地反対派がゴミや人糞を撒いている、沖縄の交付金が中国や韓国に流れているなどの根拠不明な陰謀論を主張しました。また、米兵によるレイプ事件被害者を中傷するような発言も行いました。
デマの拡散: 惠氏は、沖縄県知事の家族に関するデマを流布し、名護市長に関する事実無根の情報を拡散しました。
著書に対する批判: 惠氏の著書は、サンデー毎日などのメディアから「究極の民族差別」であると批判されました。

これらの批判は、惠氏の言説が事実に基づかない情報や偏った見解、差別的な表現を含んでいることを示しています。

主張

惠氏は、以下のような主張を展開しています。

沖縄戦: 沖縄県民は日本国民としての意識が高く、日本軍と協力して戦ったと主張し、集団自決は日本軍の命令ではないとしています。
戦後の沖縄: 沖縄には被害者史観があり、日本政府は多額の資金を投入しているにもかかわらず、沖縄県民に改善の意欲が見られないと述べています。
国防・安全保障: 憲法9条改正を主張しています。

メディア出演

惠氏は、以下のテレビ番組に出演しています。

たかじんのそこまで言って委員会（読売テレビ）
未来ビジョン 元気出せ!ニッポン!（日本BS放送）
山浦ひさしのトコトン!1スタ（テレビ愛知）
ありえへん∞世界（テレビ東京）
教えて!ニュースライブ 正義のミカタ（朝日放送）
朝まで生テレビ!（テレビ朝日）

著書

惠氏は、多数の著書を執筆しています。主な著書は以下の通りです。

『天皇の艦長 : 沖縄出身提督漢那憲和の生涯』
『誰も書かなかった沖縄―被害者史観を超えて』
『敵兵を救助せよ！　英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長』
『海の武士道』
『沖縄危機と日本の有事 - 普天間基地移設問題・尖閣問題・中国の脅威』
『誰も語れなかった沖縄の真実　新・沖縄ノート』
『沖縄よ、甘えるな!　新・沖縄ノート』
『沖縄が中国になる日』
『中国が沖縄を奪う日』
『沖縄を豊かにしたのはアメリカという真実』
『いま沖縄で起きている大変なこと　中国による「沖縄のクリミア化」が始まる』
『迫りくる沖縄危機』
『尖閣だけではない沖縄が危ない！』
『沖縄県民も知らない沖縄の偉人　日米の懸け橋となった男たち』
『沖縄を本当に愛してくれるのなら県民にエサを与えないでください』（渡邉哲也と共著）

まとめ

惠隆之介氏は、軍事評論家として活動する一方で、沖縄の歴史や安全保障に関する独自の主張を展開しています。しかし、その言説には事実に基づかない情報や偏った見解、差別的な表現が含まれており、多くの批判を浴びています。惠氏の主張を評価する際には、これらの批判を考慮に入れる必要があります。

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