想 (ゲーム会社)

株式会社 想（そう）に関する概要

株式会社想は、北海道札幌市白石区に拠点を置くソフトウェア開発会社です。1997年3月1日に設立され、企業の理念は「自分の家族に楽しんでもらいたいソフト」の制作に力を入れることです。特に、医療や福祉分野に特化したゲーム開発を行っており、ユーザーに対して大きな価値を提供することを目指しています。

社内環境とロゴの由来

社内にはスコティッシュフォールドという猫が飼われており、この猫が企業ロゴに採用されています。家族の一員としての存在が、企業文化にも影響を与えていることが伺えます。このような環境は社員同士のコミュニケーションを促進し、より良い製品開発に寄与していると考えられます。

開発の取り組み

株式会社想は、医療関係者や福祉関係者との連携を重視しており、具体的にはがん治療患者向けのイメージ療法ゲーム「プロテクトライフ」を日鋼記念病院と共同開発しました。このソフトは、体内の免疫防御機構をCGで視覚化し、ユーザーががん細胞を攻撃することで闘病意欲を高めることを目的としていましたが、実用化には至りませんでした。

さらに、デイサービス向けには歩行訓練ソフト「さんぽ気分」を開発しました。このソフトは、マット上での足踏みにより、モニターに実写映像が切り替わるというインタラクティブな体験を提供します。小樽商科大学の准教授や札幌市内の社会福祉法人との連携のもと、安全面に改良が加えられ、現在「あしぶみさんぽ」として開発が続けられています。このソフトは現在、一部のデイサービスで試験的に運用されており、毎年健康機器や福祉機器の展示会に出展していますが、依然として実用化には至っていません。

一般向けソフトの開発

一般向けのソフトウェア開発にも取り組んでおり、タカラトミーが販売するお絵かきボード「せんせい」のWiiウェア版の開発を2010年に行いました。また、2016年にはニンテンドー3DS用のダウンロードソフト『CahiEr 〜飼い絵〜』をリリースし、企業初の自社ブランドタイトルとして注目を集めました。

動物愛護活動への取り組み

株式会社想は、販売したソフトの収益の一部を動物愛護団体への寄付に充てることを公式サイトで明らかにしています。しかし、寄付先の具体的な情報は「NPO法人」とのみ記述されており、詳細は不透明な点もあります。寄付の透明性や具体的なエビデンスが求められる時代において、この部分はユーザーの関心を引く要素となるでしょう。

開発したソフトタイトル一覧

実際にリリースされたタイトルは以下の通りです。

• - かく!うごく!つかまえる!せんせいWii（Wiiウェア、発売元：タカラトミー）
• - お絵かきを飼うソフト CahiEr ～飼い絵～ 水そうバージョン（ニンテンドー3DSダウンロードソフト）

まとめ

株式会社想は、家庭向けソフトの開発を通じて、医療や福祉の分野で新たな地平を切り開く努力を続けています。その取り組みは、家族のような温かい環境の中で育まれており、将来的に実用化が期待されるプロジェクトも多数あります。これからも株式会社想がどのような新しいソフトを生み出すのか、注目が集まっています。

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