愛しい人と眠りたい

1992年1月29日にリリースされた浅香唯の21枚目のシングル「愛しい人と眠りたい」は、彼女のキャリアの中でも特に重要なターニングポイントとなった作品と言えるでしょう。

楽曲解説

この楽曲の最大の特徴は、当時サザンオールスターズのギタリストとして活躍していた大森隆志が作曲・編曲を手掛けた点にあります。大森は、従来の浅香唯の楽曲とは一線を画す、アダルトで都会的なサウンドを提供し、彼女の新たな魅力を引き出すことに成功しました。また、翌月に発売されたオリジナル・アルバム『STAY』では、サウンドプロデュース全体を担当し、アルバム全体の方向性にも大きな影響を与えています。

作詞には、これまで浅香唯の楽曲を手掛けたことのなかった松本隆が起用されました。松本隆は、繊細で叙情的な歌詞で知られており、この楽曲でも、大人の女性の恋心を切なく、そして美しく表現しています。

カップリング曲の「黒い鳥」は、サザンオールスターズのキーボーディストである原由子が作詞・作曲を手掛けています。原由子の独特な世界観が表現されたこの楽曲は、シングル全体の音楽的な幅を広げる役割を果たしています。

収録曲

1. 愛しい人と眠りたい
作詞：松本隆／作曲・編曲：大森隆志
2. 黒い鳥
作詞・作曲：原由子／編曲：加藤和彦

関連作品

「愛しい人と眠りたい」とそのカップリング曲「黒い鳥」は、以下のアルバムに収録されています。

愛しい人と眠りたい
STAY
シングル・コレクション
ANNIVERSARY 2824 （ライブ・アルバム）
浅香唯大全集 THE COMPLETE BOX
CRYSTALS 〜25th Anniversary Best〜
浅香唯 30周年記念コンプリートBOX
黒い鳥
STAY
浅香唯大全集 THE COMPLETE BOX
* 浅香唯 30周年記念コンプリートBOX

楽曲の影響

「愛しい人と眠りたい」は、浅香唯の代表曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛されています。また、大森隆志や松本隆といった、著名なミュージシャンが参加したことでも話題となり、音楽業界からも高い評価を受けました。この楽曲は、浅香唯の音楽的なキャリアを大きく飛躍させただけでなく、1990年代のJ-POPシーンにおいても重要な作品の一つとして位置づけられています。

この曲は、1992年という時代を反映した音楽であり、浅香唯の新たな魅力を引き出したという点で、特筆に値する作品と言えるでしょう。

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