「愛しい風〜子熊のテーマ〜」は、
1989年7月19日に発売された
矢沢永吉の25枚目の
シングルです。この楽曲は、同年に日本で公開されたフランス映画『子熊物語』の日本版メッセージソングとして採用され、サブタイトルに「子熊のテーマ」と加えられました。
この曲の原曲は、
1980年に公開された
矢沢永吉のドキュメンタリー映画『RUN&RUN』で使用された「ジェファーソン・ストリート」です。映画公開当時から商品化の要望が非常に多かったにもかかわらず、様々な事情により実現しませんでした。しかし、9年後のアルバム『情事』制作時に、作詞家の
売野雅勇が歌詞をつけたことで、ついに「愛しい風〜子熊のテーマ〜」として完成しました。
この
シングルはアルバム『情事』からの
リカットとして発売されましたが、カップリング曲の「六本木ショット」はアルバムには収録されていません。ただし、プロモーション用に制作されたアナログ
レコードには、アルバム『情事』に収録されている「FLESH AND BLOOD」がB面に収録されていました。
「愛しい風〜子熊のテーマ〜」は、映画のイメージと見事に調和した美しいメロディーと、
矢沢永吉の情感豊かな歌声が特徴です。映画を観た多くの人々の心に深く刻まれ、長年にわたり愛され続けています。原曲から9年の時を経て完成したこの曲は、ファンにとっても特別な一曲と言えるでしょう。映画の感動をさらに深める、心に残る名曲です。
この曲は、単なる映画のイメージソングとしてではなく、
矢沢永吉の音楽キャリアにおいても重要な位置を占める作品となりました。それは、過去の作品を新たな形で蘇らせることで、音楽の可能性を広げたという点で特筆すべきでしょう。
収録曲
1. 愛しい風〜子熊のテーマ〜
2. 六本木ショット