愛し方がわからない

愛し方がわからない

1989年10月12日から同年12月14日にかけて、TBS系にて毎週木曜日の夜9時から1時間枠で放送された連続テレビドラマ。全10話が制作・放映されました。本作は、それまで音楽番組などが放送されており、およそ13年もの間中断していた木曜夜9時台のドラマ枠が復活した、記念すべき第1作にあたります。

あらすじ

物語は、主人公が自身の友人が立ち上げた「花婿学校」に講師として招かれるところから始まります。この学校は、結婚を望みながらもその方法が分からない男性たちを対象としたものでした。ところが、開校の翌日、設立者であるはずの友人が、なんと生徒から集めた入学金や授業料を持ったまま姿をくらましてしまいます。突然の事態に途方に暮れる残されたスタッフたちから窮状を訴えられ、主人公はなし崩し的に学校の運営を引き継ぐ羽目になります。予期せぬ展開に巻き込まれた主人公が、個性豊かな生徒やスタッフと共に、学校を立て直していく過程が描かれます。様々な人間模様や、結婚、恋愛に対する価値観の違いが浮き彫りになる中で、主人公自身もまた「愛し方」について問い直していくことになります。

キャスト

多彩な俳優陣が顔を揃えました。主人公の只野犬太郎を武田鉄矢が演じ、物語の中心となります。他にも、美笛役で桐島かれん、亀井戸正一役で白竜、野口俊一役で段田安則、波子役で風吹ジュン、尾崎照彦役で小倉久寛、宇野役で井上順、平山康夫役で岡本信人、金山大介役で大久保了、あまり役で戸恒恵理子、阿川純子役で小笠原裕子、阿川忠次役で竹中直人、吉岡吾郎役で佐野史郎、中原役で掛田誠、栗林鈴子役で室井滋、山川役で直江喜一、屋台のお爺さん役で田武謙三、そして野口泰江役で野際陽子といった実力派俳優が出演し、物語に深みを与えました。

主題歌

本作の主題歌には、主演の武田鉄矢自身が作詞・歌唱を務めた「伝言（メッセージ）」が使用されました。作曲は奥野敦子が担当しています。

スタッフ

制作陣には、脚本に筒井ともみ、演出に井下靖央、竹之下寛次、山崎恒成が名を連ねています。プロデューサーは柳井満、音楽は城之内ミサが担当しました。これらのスタッフが、本作の世界観を作り上げています。

本作は、突然舞い込んだトラブルに奮闘する主人公と、それぞれの「愛し方」を探す人々の姿を、時にユーモラスに、時に温かく描いたヒューマンドラマとして、当時の視聴者に届けられました。

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