愛の嵐 (1977年のテレビドラマ)

『愛の嵐』は、1977年1月から4月にかけて日本テレビ系列『火曜劇場』で放送された連続ドラマです。A・J・クローニンの小説『スイス高原療養所』を原案とし、高岡尚平が脚色を手掛けました。

物語は、岐阜県高山市で育った菜穂子、純一、達夫の3人を中心に展開します。純一は菜穂子に密かに想いを寄せていましたが、音楽家の息子である彼は、菜穂子の結婚相手としては考えられていませんでした。菜穂子の両親は、沢野物産の長男である達夫との結婚を勧め、菜穂子も純一への気持ちを押し殺して達夫との結婚を決意します。

結婚式を前に、3人は思い出作りのため穂高岳へ。しかし、天候が急変し、猛吹雪に見舞われます。菜穂子は純一に助けられ、2人は深い関係になります。その後、菜穂子は達夫との間に子供を授かりますが、息子が純一の子ではないかという疑念に苦しむようになります。一方、達夫も愛人である絹子の存在がありました。義父の墓参りで高山を訪れた菜穂子は、偶然にも純一と再会し、物語は新たな局面を迎えます。

主要キャスト

沢野菜穂子：香山美子
島崎純一：林隆三
沢野達夫：中尾彬

その他のキャスト

沢野信之：荻島真一
沢野泰代：荒木道子
江藤内科部長：木村功
江藤悠子：竹下景子
絹子：范文雀
早苗：上村香子
根本刑事：渡辺文雄
沢野健：丹呉年克
みどり：大岩紀

スタッフ

原作：A・J・クローニン
脚本：高岡尚平
演出：佐光千尋
制作：日本テレビ

主題歌は美原圭子の『ふり向いてもう一度』。作詞は吉岡治、作曲は井上かつおが担当しました。

『愛の嵐』は、愛と憎しみ、秘密と葛藤が渦巻く人間模様を描き、視聴者に大きな衝撃を与えました。昼ドラのようなドロドロした愛憎劇とは一線を画し、人間の心の奥底にある感情を深く掘り下げた作品として、今もなお語り継がれています。

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