愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命

ドラマ『愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命』

本作『愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命』は、2010年9月3日にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマです。この作品は、視覚に障害を持つ夫婦が直面する現実や夢の実現に向けた努力を描いた感動のストーリーで、多くの視聴者に共感を呼びました。放送時の視聴率は12.1%を記録しています。

ストーリー概要

物語の中心には、全盲の夫婦がいます。妻はミュージシャンとしての成功を夢見ているシンガーソングライターであり、夫はマッサージ師として働く傍ら、妻の音楽活動を支えるサポートミュージシャンとしても活躍しています。二人は愛し合い、支え合いながら生活を送り、やがて子どもを授かります。周囲の人々が抱える不安をよそに、障害を持つ彼らは、奮闘しながら子育てに挑む姿が描かれています。

このドラマは、実在する全盲のミュージシャン、立道聡子の人生を基にしており、彼女の努力や才能を映し出した作品です。立道は絶対音感を持っており、粘り強い音楽活動を続けた結果、プロのミュージシャンとしてメジャーデビューを果たしました。

取材と制作の背景

本作は、もともとフジテレビの情報番組『スーパーニュース』で4年間にわたって密着取材を行い、その様子が番組内で紹介された経緯があります。このドキュメンタリーの取材を通じて、視聴者は実際の立道夫妻の生活や努力を目の当たりにし、感動を得ていました。ドラマの冒頭では、実際の取材映像が紹介され、視聴者に彼らの素晴らしさを伝えています。

キャスト

ドラマには多彩なキャストが揃っています。立松樹里役を上戸彩が演じ、金田幸太役は小出恵介が務めています。そのほか、北川弘美やキムラ緑子、菅原大吉など、多くの実力派俳優が出演しています。

制作スタッフ

本作の原作は立道聡子と八木里美による著書『愛はみえる〜全盲夫婦の“たからもの”』で、八木は『スーパーニュース』の取材ディレクターでもあります。脚本は、いずみ吉紘が手掛け、演出は谷村政樹が担当しました。また、音楽は立道聡子が主題歌「たからもの 〜みえないけど、きえないもの〜」を提供し、ドラマの感動的なテーマを表現しています。

まとめ

『愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命』は、障害を持つ人々の愛情や希望、奮闘を描いたドラマであり、多くの人々に勇気と感動を与えました。この作品を通じて、視覚障害を抱える夫婦の絆や夢を追い求める姿勢が、一人ひとりの心に深く響く内容となっています。

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