愛媛新聞

愛媛新聞について

愛媛新聞（えひめしんぶん）は、愛媛県において刊行される地方新聞で、1876年に創刊された非常に歴史のある新聞です。株式会社愛媛新聞社が発行しており、全国の地方紙としては7番目に古いとされています。愛媛県内の様々なニュースや情報を提供し、地域住民の生活に密着した内容を掲載しています。

沿革

愛媛新聞は、1876年9月11日に「本県御用 愛媛新聞」として初めて発行されました。これ以降、1877年には「海南新聞」と改名し、1902年には南予地域のために「南予時事新聞」が創刊されます。また、1923年には「伊予新報」が誕生しましたが、1941年に両雑誌は「愛媛合同新聞」として統合され、1944年には現称の「愛媛新聞」に改題されるまでの過程がありました。

1945年には、太平洋戦争の影響を受け、休刊を避けるため、同年中に全国紙と提携し、タブロイド判の新聞を発行することを決定しました。この時期、7月26日に起こった松山空襲で社屋は全焼しましたが、新聞発行は続けられました。1986年には日刊新愛媛の廃刊により、愛媛県内の新聞は愛媛新聞のみとなりました。

編集部は近年も進化を続け、2003年に月刊誌「アクリート」を創刊しました。さらに、2014年には電子版サービスをスタートさせ、2017年にはクレジットカードでの購読料金支払いも開始しました。また、2022年には通算発行号数が5万号に達し、その歴史に新たなページを加えました。

姉妹紙と関連メディア

愛媛新聞社は「南海タイムス」や「夕刊愛媛新聞」といった姉妹紙の発行も手掛けてきました。1946年に創刊された南海タイムスは、1947年まで愛媛新聞社が印刷を担当し、1949年には夕刊エヒメを設立しました。その後夕刊愛媛新聞に改名され、1952年には愛媛新聞本体に統合されます。

テレビ・ラジオ番組表

また、愛媛新聞は、テレビやラジオの番組表も掲載しています。最近、2023年5月には紙面を刷新し、地域内の民放や大手放送局に加え、BSやCSの番組も取り入れた新しい構成を導入しました。最終面では地上波のテレビ局情報が網羅され、民放、NHK、ラジオ局の情報も含まれています。

社会貢献と地域密着

愛媛新聞は、地域とのつながりを大切にしながら、様々な事業を展開しています。特に公益活動や地域文化の発展に寄与しています。愛媛新聞のマスコットキャラクター「ピント」の導入や、愛媛新聞旅行の設立など、地域貢献の一環として行っている様々な施策は、地域における情報提供の枠を広げ、多様なニーズに応えるものです。

愛媛新聞の歴史は長く、愛媛県内の各種情報を提供し続けることで、地域社会に深い影響を与え続けています。地域における信頼の象徴として、今後も愛媛新聞は進化していくことでしょう。

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