愛媛県立三島病院

愛媛県立三島病院の概要

愛媛県立三島病院は、愛媛県四国中央市にあった医療機関で、県が直接運営する病院として重要な役割を果たしていました。災害拠点病院やエイズ治療拠点病院、さらには第二種感染症指定医療機関としても認定され、地域住民に対して幅広い医療サービスを提供していました。しかし、2010年3月31日に廃止され、その後、公立学校共済組合に管理が移行されました。現在、同エリアでは公立学校共済組合三島医療センターとして医療サービスが提供されています。

沿革

三島病院の歴史は1946年に遡ります。この年の6月15日に日本医療団三島病院として開設され、その後1948年に愛媛県に移管されて県立三島病院として誕生しました。当初は一般病床64床、結核病床11床の規模で運営されていましたが、1954年には移転し、病床数をさらに拡充しました。

1975年には条例改正により「愛媛県立伊予三島病院」と名を改め、1992年には新築移転を果たし、病床数は200床に達しました。1999年には感染症病床も設置され、次第に地域の医療ニーズに対応した病院へと成長していきました。しかし、2010年には医師不足や赤字経営が問題となり、病院は廃止される運びとなりました。

診療科および各部門

愛媛県立三島病院では、様々な診療科が設置されており、内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科などが提供されていました。また、麻酔科や放射線科、リハビリテーション部門も整備されており、幅広い医療サービスを展開していました。しかし、一部の診療科は運営が休止されていました。

病院には看護部や薬剤部、栄養部といった多様な医療分野における専門部門があり、地域医療に貢献していました。

三島医療センターへの移行

近年の医師不足に伴う経営の厳しさから、愛媛県は三島病院を公立学校共済組合四国中央病院へ移譲しました。これにより、四国中央病院は三島医療センターとして、病床数80床、診療科3科の体制で運営されることとなりました。また、将来的には中核病院の設立や、四国中央病院との統合も計画されています。

アクセスと周辺環境

三島病院へのアクセスは、JR四国予讃線の伊予三島駅から約20分の徒歩で可能で、せとうちバスの県立三島病院前停留所からも利用できます。周辺には愛媛県立看護専門学校や四国中央医療福祉総合学院などの教育機関があり、地域の医療人材の育成にも寄与していました。

関連項目

愛媛県立三島病院は、愛媛県内の他の地域の病院とも密接な関係を持っています。愛媛県立中央病院、今治病院、新居浜病院、南宇和病院などがその例です。これらの病院も地域医療を支える重要な拠点となっています。

以上が愛媛県立三島病院の概要と歴史、及びその医療機関としての役割に関する詳細情報です。

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