愛媛県立松山西中等教育学校

愛媛県立松山西中等教育学校

愛媛県立松山西中等教育学校は、愛媛県松山市に所在する県立の中等教育学校です。この学校は、2006年に愛媛県立松山西中学校から転換され、完全な中高一貫教育を行うことを目的とした教育機関として設立されました。

沿革

この学校の歴史は長く、2002年に愛媛県の県立学校設置条例が改正され、翌年に松山西高等学校と共に中学校が併設されることになりました。2006年の閉校を経て、愛媛県立松山西中等教育学校として新たなスタートを切りました。その後、2009年には第1期生が卒業し、2012年には第10期生が入学するなど、着実に教育実績を積み重ねています。特に、2013年には松山西高等学校の創立40周年を祝い、様々な記念行事が行われ、全校生徒が参加する運動会や文化祭が盛大に開催されました。

特徴

愛媛県立松山西中等教育学校では、さまざまな特徴的な教育プログラムが提供されています。入学試験では適性検査、作文、面接、内申点の4つの基準が考慮され、合格した生徒が入学します。生徒は、前期生（中学生に相当）と後期生（高校生に相当）に分けられ、前者は1年生から3年生、後者は4年生から6年生で構成されています。また、1学年あたりの生徒数は約160名で、5年生以降は文理クラスに分かれるため、学びを深めやすい環境が整っています。

学校行事

この学校では運動会や文化祭といった多くの行事が全学年合同で行われており、生徒同士の絆を深める重要な機会となっています。特に1年生の5月には「集団宿泊研修」が行われ、集団行動や生活を学ぶことができ、3年生の2学期には京阪神地方への研修旅行が計画されています。また、2月には愛媛県独特の「少年式」という行事も行われます。

アチーブメントテスト

3年生になると、1月に「アチーブメントテスト」が実施され、高校入試に近い形式のテストが行われます。成績上位の40名は、4年生の間に選抜クラスに入ることができ、この選考にはアチーブメントテストのほかに普段の成績も考慮されます。こうした取り組みを通じて、より高い学問の探求が促されています。

校章と制服

校章は「M」と「W」を組み合わせ、学校の生活モットーである「EVER SHINING」を象徴するデザインとなっています。制服は黒色のブレザーが主流で、女子生徒はスラックスを選べるようになったのは2021年度からです。これにより、より多様なスタイルでの学校生活が可能となりました。

アクセス

この学校へのアクセスは便利で、JR四国の三津浜駅から徒歩10分、伊予鉄道の衣山駅から徒歩15分の位置にあります。多くの生徒が通学しやすい立地となっており、教育環境の充実が図られています。

愛媛県立松山西中等教育学校は、適切な教育を提供し、全生徒の成長を目指す特色ある学校として、今後も地域社会に貢献していくことでしょう。

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