愛知県立田口高等学校稲武校舎

愛知県立田口高等学校稲武校舎は、愛知県豊田市（旧東加茂郡稲武町）に位置していた公立高等学校です。この学校は、愛知県立田口高等学校の分校として設立されました。

1949年（昭和24年）に愛知県立田口高等学校稲武分校としてその歴史をスタートさせ、当初は定時制の農業科を設置していました。その後、1996年（平成8年）に稲武校舎へと名称を変更しました。2007年度（平成19年度）末には、愛知県立本郷高等学校（後の愛知県立新城東高等学校本郷校舎）とともに閉校となり、59年間の歴史に幕を閉じました。この間、1,690名もの卒業生が社会へと巣立っていきました。

沿革を詳しく見ると、開校当初の1949年2月15日には定時制農業科としてスタートし、1952年10月1日には稲武町立稲武中学校内に校舎が完成しました。1953年2月10日には学科が農業科から農業・家庭科へと改称され、1963年2月9日には定時制から全日制普通科へと移行しました。1964年9月15日には稲橋字下タヒラへと移転し、鉄筋コンクリート造3階建ての新校舎が完成しました。その後も、1965年11月3日に体育館（兼稲武町体育館）、1968年2月25日に弓道場（兼稲武町弓道場）、1981年3月20日に特別教室棟、1981年12月1日にプール、1994年1月18日にブドウ園がそれぞれ完成するなど、施設拡充が進められました。1996年4月1日には愛知県立田口高等学校稲武校舎に改称し、2008年3月31日に閉校となりました。

課程としては、1949年から1963年までは定時制課程、1963年から2008年までは全日制課程が設けられていました。学科としては、1949年から1953年までは農業科、1953年から1963年までは農業・家庭科、そして1963年から閉校までは普通科が設置されていました。

この学校の歴史は、地域の変遷と共にあり、数多くの卒業生を社会に送り出しました。その教育活動は、地域社会の発展に大きく貢献したと言えるでしょう。

参考文献として、安藤泰氏の著書『目で見る稲武の歴史と文化』（2011年）が挙げられます。また、関連する項目として、愛知県立田口高等学校や愛知県高等学校一覧が挙げられます。

愛知県立田口高等学校稲武校舎は、その59年の歴史の中で、地域に根ざした教育活動を展開し、多くの卒業生を社会へと送り出しました。閉校後も、その足跡は地域の記憶の中に深く刻まれています。

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