稲武町

概要

稲武町は、かつて愛知県の北設楽郡と東加茂郡に属していた町です。1940年（昭和15年）に稲橋村と武節村が合併して誕生しました。町名は両村から一字ずつ取って名付けられました。当初は北設楽郡に属していましたが、2003年（平成15年）に東加茂郡へ変更。2005年（平成17年）には周辺の5町村とともに豊田市に編入され、その歴史に幕を閉じました。

地理

愛知県の北東端に位置し、愛知県、長野県、岐阜県の3県の境に位置していました。美濃三河高原に属し、町域の大部分が山地です。井山には面ノ木風力発電所が設置されています。矢作川とその支流沿いに集落が点在し、最終的には西三河地域である豊田市との合併を選択しましたが、元は東三河地域に区分されていました。合併後も衆議院の小選挙区では、豊田市が愛知11区であったのに対し、稲武は愛知14区のままでしたが、2022年に区割りが見直され、愛知11区に変更されました。

町域のほぼ中央部、名倉川と黒田川の合流地点には市街地が形成され、三州街道沿いの宿場町（武節宿）として栄えました。

主な河川は矢作川、名倉川です。湖沼には黒田貯水湖があります。

隣接していた自治体

愛知県
東加茂郡：旭町、足助町
北設楽郡：設楽町、津具村

岐阜県
恵那市

長野県
下伊那郡：根羽村

沿革

1940年（昭和15年）5月10日：北設楽郡稲橋村と武節村が合併し、稲武町が発足。
2003年（平成15年）10月1日：所属郡が北設楽郡から東加茂郡に変更。同時に所属地域が東三河から西三河に変更。
2005年（平成17年）4月1日：西加茂郡藤岡町・小原村、東加茂郡足助町・下山村・旭町とともに豊田市に編入合併。
2022年（令和4年）6月16日：衆議院小選挙区の区割り変更により、愛知14区から愛知11区に編入。

教育

高等学校
愛知県立田口高等学校稲武校舎（2008年閉校）

中学校
稲武町立稲武中学校

小学校
稲武町立稲武小学校

その他
名古屋市稲武野外教育センター

交通

町内を走る鉄道路線はありません。

道路
一般国道：国道153号、国道257号
主要地方道：愛知県道20号瑞浪大野瀬線、愛知県道80号東栄稲武線
一般県道：愛知県道101号月瀬上矢作線、愛知県道356号大野瀬小渡線、愛知県道490号笹戸稲武線

路線バス
稲武バス（旧稲武町営バス）：稲武 - 足助、稲武 - 根羽、稲武 - 下山、稲武 - 押山 の4路線
設楽町営バス：稲武 - 下山 - 田口（設楽町）の1路線

娯楽

稲武劇場（映画館）

名所・旧跡・観光スポット

池の平ワンダーランド
稲武夏焼温泉
道の駅どんぐりの里いなぶ
古橋懐古館
豊田市立稲武郷土資料館「ちゅ〜ま」
武節城
稲橋八幡神社
瑞龍寺
大井平公園

関連項目

所属郡を変更した町村一覧
愛知県の廃止市町村一覧

外部リンク

いなぶ観光協会
稲武町商工会
稲武町ホームページ（2005/03/11アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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