愛知県立碧南工科高等学校

愛知県立碧南工科高等学校

愛知県碧南市丸山町に校舎を構える、県立の高等学校です。「あいちけんりつへきなんこうかこうとうがっこう」と読みます。工業分野における専門的な知識と技術を学ぶことができる工科高校として、地域社会に貢献する人材の育成を目指しています。

沿革

本校の起源は、太平洋戦争中の1944年（昭和19年）に設置された愛知県立碧南工業学校に遡ります。戦後の学制改革に伴い、1948年（昭和23年）4月には愛知県立碧南商工高等学校となりました。さらに同年10月には学校の再編が行われ、普通科、商業科、工業科、家政科を擁する総合制の愛知県立碧南高等学校の一部門となりました。

その後、工業教育への専門性を高めるため、1973年（昭和48年）4月1日に碧南高等学校の工業科が分離・独立し、愛知県立碧南工業高等学校として新たな歩みを始めました。そして、2021年（令和3年）4月には、社会や産業構造の変化に対応するため、校名を愛知県立碧南工科高等学校へと改称しました。

同時に、学科の改編も実施されました。従来の建築科は建築デザイン科へと名称が変更され、環境工学科は環境科学科に再編されました。環境科学科には新たに生活に関する分野を学ぶことができる生活コースが設置され、より多様な学びのニーズに応えられる体制となりました。

教育課程・学科

現在、本校には建築デザイン科と環境科学科が設置されています。建築デザイン科では、建築に関する専門知識とデザインの感性を育みます。環境科学科では、環境問題への取り組みや科学技術の応用について学び、この学科内に設置された生活コースでは、環境と生活に関連する技術や知識を習得します。これらの学科を通じて、将来様々な分野で活躍できる専門技術者を育成しています。

学校生活・行事

年間を通じて、生徒たちの学びと成長を促す多様な学校行事が実施されています。前期には、新入生を迎え入れる入学式で新たな年度が始まり、体力テストや球技大会で心身を鍛え、クラスの親睦を深めます。また、地域貢献活動として「愛・道路パートナーシップ事業」におけるボランティア活動に積極的に参加しています。

後期には、体育祭でクラスや学科の団結力を高め、文化祭や芸術鑑賞会で豊かな感性を育みます。老人ホームへの訪問ボランティアも行われ、地域社会との関わりを深めます。3年生は卒業前に、2年生は年明けにそれぞれ修学旅行が実施され、見聞を広める貴重な体験をします。その他、中学生向けの学校見学会や、3年生の就職試験開始といった進路に関わる重要なイベントも年間スケジュールの中に組み込まれています。年度の終わりには、卒業式が厳粛に執り行われ、生徒たちはそれぞれの新たな道へと旅立ちます。

部活動も盛んに行われており、運動部と文化部が活動しています。生徒たちは日々の練習や活動を通じて、技術の向上はもちろん、協調性や豊かな人間性を育んでいます。

アクセス

名鉄三河線の北新川駅が最寄り駅となります。駅からは徒歩でおよそ15分程度の距離にあり、通学しやすい立地です。

主な出身者

本校からは、各界で活躍する様々な人材を輩出しています。主な出身者としては、プロ野球選手として活躍された杉浦幸二氏（元大洋ホエールズ投手）や北原喜久男氏（元広島東洋カープ投手）、また実業界で成功されている玉山稔章氏（株式会社丸玉運送代表取締役社長）などが挙げられます。

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