愛音羽麗

愛音羽麗：宝塚歌劇団から舞台女優へ

愛音羽麗(あいね はれい)さんは、大阪府豊中市出身の女優です。宝塚歌劇団花組の男役として15年間活躍した後、2012年に退団。現在は舞台を中心に活動し、その美貌と確かな演技力で高い評価を得ています。

宝塚音楽学校時代から宝塚歌劇団へ

幼少期に宝塚歌劇を観劇したことがきっかけで、中学時代に『ベルサイユのばら』を観て、宝塚音楽学校への進学を決意。それまで男役という存在を知らなかった彼女にとって、舞台上の女性たちが男役として演じる姿は衝撃的で、強い憧れを抱いたようです。

娘役を志望しながらも、厳しい訓練を経て1995年、宝塚音楽学校に入学。天勢いづるさん、彩乃かなみさんら83期生として同期と共に研鑽を積みました。1997年、宝塚歌劇団に入団。成績優秀者として花組に配属され、端正な顔立ちと高い演技力で、早くから注目を集めました。

美形男役としての活躍

入団当初から美形男役として活躍し、少年役を演じる機会が多かった愛音さん。2001年の『夢と孤独の果てに〜ルートヴィヒII世〜』では、ルートヴィヒの少年時代を演じ、新人公演では国王に寵愛されるホルニヒ役を好演。さらに同作品では、女役にも挑戦し、その演技力の幅広さを示しました。

2003年には、『野風の笛』で新人公演初主演を果たし、その後も数々の舞台で重要な役を演じ、若手スターとしてキャリアを積み重ねました。2007年には『舞姫』でバウホール単独初主演を果たし、その人気はバウホール公演にとどまらず、翌年には日本青年館で再演されるほどでした。

宝塚歌劇団退団後

2012年、『サン＝テグジュペリ －「星の王子さま」になった操縦士－』／『CONGA!!』の東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団。同公演では、初めてエトワールを務めました。

退団後は、舞台を中心に活動を継続。2013年には『私のダーリン』で退団後初舞台出演を果たし、その後も様々な舞台作品に出演し続けています。2014年には太鼓芸能集団・鼓童のメンバーである小田洋介さんと結婚、2016年には第一子となる男児を出産するなど、女優業以外にも充実した人生を送っています。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

宝塚歌劇団時代には、『夜明けの序曲』『源氏物語 あさきゆめみし』『ミケランジェロ』『エリザベート』『ファントム』『ベルサイユのばら』『舞姫』『太王四神記』など、数々の作品に出演。新人公演やバウホール公演でも主演を務め、その実力と人気を証明しました。幅広い役柄に挑戦し、それぞれの役を深く理解し、表現する高い能力を持っていました。特に、男役と女役の両方を演じ分けた経験は、現在の女優としての活動にも大きく活かされていると言えるでしょう。

宝塚歌劇団退団後の活動

退団後も、舞台を中心に活動を続けている愛音さん。ミュージカルからストレートプレイまで、幅広いジャンルに挑戦し、高い評価を得ています。また、WOWOWの宝塚への招待番組で副音声解説を務めるなど、多様な活動を通して、宝塚時代の経験と才能を活かし、第二のキャリアを築いています。

受賞歴

宝塚歌劇団時代には、2004年度新人賞、2007年度努力賞を受賞。実力と努力が認められた証です。

愛音羽麗さんは、宝塚歌劇団での経験を土台に、女優として更なる活躍が期待される、実力と魅力を兼ね備えた稀有な存在です。今後の活動からも目が離せません。

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