慧済寺

慧済寺

慧済寺（けいさいじ）は、中華人民共和国浙江省舟山市普陀区にある仏教寺院であり、普済寺、法雨寺と並んで「普陀三大寺」と称される名刹です。

歴史

慧済寺は明代に創建され、当初は慧済庵と呼ばれていました。郡人の尚宝司丞であった沈泰鴻が「宝月含空」という題額を揮毫したと伝えられています。開山祖師は円慧です。

清代に入ると、乾隆58年（1793年）には能積によって円通殿、玉皇殿、齋楼が建立されました。しかし、光緒21年（1895年）には大雄宝殿が焼失するという災難に見舞われます。その後、光緒25年（1899年）には鐘楼と大悲閣が再建され、光緒33年（1907年）には僧の德化が寺に『大蔵経』を寄進しました。

20世紀に入ると、1966年に毛沢東によって文化大革命が発動され、寺院の宗教活動は中止に追い込まれました。紅衛兵によって寺廟などの宗教施設が徹底的に破壊され、寺内のすべての文化財が失われるという苦難の時代を経験します。

1980年以降、地元政府の尽力により寺院の修復が進められました。1983年には、中華人民共和国国務院によって仏寺は漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、その重要性が再認識されました。1988年には観音殿が修築され、1989年10月には仏像開眼式が行われ、1992年には漢白玉蓮花池が増築されました。

伽藍

慧済寺の主要な伽藍は以下の通りです。

天王殿
大雄宝殿（本堂）
大悲殿
観音殿
蔵経楼
玉皇殿
方丈室

重要文化財

慧済寺には、数々の貴重な文化財が所蔵されています。

武将 戚継光の「海天仏国」の四字石刻
万暦33年(1605年)銅印：「敕建南海普陀禅寺観音宝印」
乾隆60年(1795年)金印：「敕建南海普陀名山観音宝印」
嘉慶元年(1796年)翠玉印：「南海普陀仏頂観音大士宝印」

主な住僧

慧済寺を支えてきた主な住僧は以下の通りです。

円慧
普順
能積
一泉
頂順
頂超
源皓
源順
文質
静山
徳林

ギャラリー

(ギャラリーは省略)

参考書目

『重修普陀山志』
『普陀洛迦新志』

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