慶應義塾大学経済研究所

慶應義塾大学経済研究所について

慶應義塾大学経済研究所（Institute for Economic Studies, Keio University, 略称：IES）は、慶應義塾大学に附置された研究所の一つです。経済学における様々な研究活動を行っており、東京都港区の慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟に拠点を置いています。この研究所は、慶應義塾大学産業研究所（KEO）とは異なる組織として運営されています。

設立の背景と目的

経済研究所は、大学部理財科発足125周年を記念して設立されました。慶應義塾大学に所属する経済学の研究者たちが、学部や組織の垣根を越えて連携し、学術的な交流を深めるための接着剤としての役割を担うことを目的としています。初代所長は、現在アジア開発銀行研究所所長を務める吉野直行氏です。研究所では、研究成果を迅速に公開するため、ディスカッションペーパーの発行やセミナー開催を積極的に行っています。

歴代所長

初代：吉野直行
第二代：細田衛士
第三代：津谷典子
第四代：中妻照雄
第五代：星野崇宏（現職）

附属センター

2019年12月時点で、経済研究所には以下の9つの附属センターが設置されています。

1. ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター
2. パネルデータ設計・解析センター（共同利用・共同研究拠点）
3. 国際経済学研究センター
4. こどもの機会均等研究センター
5. 慶應義塾FinTEKセンター
6. 財政金融研究センター
7. マーケットデザイン研究センター
8. 共同体メカニズム研究センター
9. インバウンド観光研究センター

これらの附属センターでは、各分野における専門的な研究が推進されています。

主な研究プロジェクト

経済研究所では、現在進行中のものを含め、以下のような重要なプロジェクトに取り組んでいます。

現在進行中のプロジェクト

経済格差と教育格差の長期的因果関係の解明：親子の追跡データによる分析と国際比較
所得・消費・資産・主観的データを用いた貧困基準の総合的研究
グローバリゼーションと高質な経済社会の構築
ユーラシアにおける「生態経済」の史的展開と発展戦略

過去のプロジェクト

グローバルCOEプログラム：市場の高質化と市場インフラの総合的設計（京都大学経済[[研究所]]と連携）
初等中等教育での教育投資や学力が若年期の学習意欲・就業・所得に与える影響の実証研究

これらのプロジェクトは、経済学の理論と実証研究の両面から、現代社会が直面する課題の解決に貢献することを目的としています。

関連組織

経済研究所は、以下の組織と密接な関係があります。

慶應義塾大学大学院経済学研究科・経済学部
慶應義塾大学大学院商学研究科・商学部

これらの組織との連携を通じて、経済学における教育と研究の発展に努めています。

外部リンク

慶應義塾大学経済研究所（日本語版）
* 慶應義塾大学経済研究所（英語版）

これらのリンクから、研究所の活動に関する詳細な情報を入手できます。


慶應義塾大学経済研究所は、経済学研究の拠点として、学術的な発展と社会への貢献を目指し、活発な活動を続けています。

もう一度検索