成都軌道交通

成都軌道交通

成都軌道交通は、中華人民共和国四川省成都市における、地下鉄、市域鉄道、路面電車によって構成される公共交通システムです。このシステムは、成都市内とその近郊を結び、市民の重要な移動手段となっています。特筆すべきは、中国国内で初めて地方政府と鉄道部が合弁で建設・運営を行う軌道交通システムであるという点です。

概要

成都市は、中国において初めて近郊路線を有する都市となりました。また、北京、天津、上海、広州、深圳、南京に次いで、中西部地域では初めて地下鉄が開通した都市でもあります。2010年5月12日に成灌線が開通し、同年9月27日には成都地下鉄1号線が開業しました。

沿革

1992年: 成都市が都市軌道交通システム計画の策定を開始。
2004年10月: 成都地下鉄有限責任公司が設立。
2005年初頭: 成都地下鉄が一部区間の先行着工を開始。
2005年8月9日: 国家発展改革委員会が1号線と2号線の全長54.18kmの建設計画を正式に批准。
2005年10月: 国務院が成都市都市快速軌道交通の建設計画を批准。
2005年12月28日: 1号線1期工事が正式に着工。
2008年11月4日: 成都市域鉄道成灌線が着工。
2010年5月12日: 成灌線が開通。
2010年9月10日: 1号線が試運転試乗を開始。
2010年9月16日: 鉄道部と成都市が合弁で設立した成都軌道交通有限公司が成立。
2010年9月27日: 1号線1期区間（昇仙湖 - 世紀城間）が営業開始。
2012年9月16日: 2号線1期区間（茶店子客運站 - 成都行政学院間）が営業開始。
2013年6月9日: 2号線2期西延伸区間（犀浦 - 茶店子客運站間）が営業開始。
2014年10月26日: 2号線3期東延伸区間（成都行政学院 - 龍泉東間）が営業開始し、全線開業。
2015年7月25日: 1号線2期南延伸区間（世紀城 - 広都間）が開通。
2015年12月26日: 4号線1期区間（非遺博覧園 - 万年場間）が開通。
2016年7月31日: 3号線1期区間（軍区総医院駅 - 太平園駅間）が開通。
2017年6月2日: 4号線2期区間（万盛駅 - 非遺博覧園駅、万年場駅 - 西河駅間）が開通。
2017年9月6日: 10号線1期区間（太平園駅 - 双流機場2航站楼駅間）が開通。
2017年12月6日: 7号線（崔家店駅 - 成都南駅 - 崔家店駅間）が開通。
2018年3月18日: 1号線3期区間（韋家碾駅 - 昇仙湖駅間、広都駅 - 五根松駅間、四河駅 - 科学城駅間）が開通。
2018年12月26日: 3号線2期区間（太平園駅 - 双流西駅間）および3期区間（成都医学院駅 - 軍区総医院駅間）および蓉2号線が開通。
2019年12月27日: 5号線（華桂路駅 - 回龍駅間）、10号線2期区間（双流機場2航站楼駅 - 新平駅）、有軌電車蓉2号線（晨光駅 - 郫県西駅、成都西駅 - 合信路駅）および蓉2号線支線（新業路駅 - 仁和駅）が開通。
2020年9月27日: 18号線一期目（火車南駅 - 三岔）が開通。
2020年12月18日: 6号線（望叢祠 - 蘭家溝）、8号線（十里店 - 蓮花）、9号線（黄田壩 - 金融城東）、17号線（金星 - 機投橋）および18号線（三岔 - 天府空港北）が開通。
2024年6月21日: 建設中の13号線の小南街駅上の道路が崩落（死者なし）。

運営中の路線

地下鉄

現在、多数の路線が運営されており、成都市民の足として重要な役割を担っています。

市域鉄道（国鉄）

成灌線: 成都駅 - 青城山駅間 (67km, 14駅)
成灌線彭州支線: 郫県西駅 - 彭州駅間 (21.2km, 7駅)
成灌線離堆支線: 都江堰駅 - 離堆公園駅間 (6km, 4駅)
成蒲線: 全長99km, 12駅

有軌電車

蓉2号線: 成都西駅 - 郫県西駅
蓉2号線支線: 新業路駅 - 仁和駅

事業中の路線

地下鉄: 複数の路線が建設中です。

計画中の路線

地下鉄:
成金線
第二機場線
灌大新線（都江堰 - 大邑 - 新津）
有軌電車:
蓉1号線

外部リンク

成都地鉄有限責任公司 （中国語）
* ウィキメディア・コモンズには、成都軌道交通に関するカテゴリがあります。

成都軌道交通は、今後も路線の拡張を続け、成都市の発展とともに成長していくことが期待されています。

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