成都軍区

成都軍区の概要

成都軍区は中国人民解放軍の七大軍区の一つで、主に四川省、雲南省、貴州省、チベット自治区（阿里を除く）、重慶市の地域を管轄しています。この軍区の本部は四川省の成都に位置しています。2016年には蘭州軍区と統合され、現在の西部戦区へと移行しました。

管轄部隊

成都軍区下には、2つの重要な集団軍、すなわち第13集団軍と第14集団軍が存在します。これらの集団軍はそれぞれ異なる省級軍区を管轄しており、

• - 四川省軍区
• - チベット軍区（副大軍管区級）
• - 貴州省軍区
• - 雲南省軍区
• - 重慶市警備区域

これらの部隊は共に軍区の防衛能力を高め、地域の安全を維持しています。

歴史と主要部隊

第13集団軍の前身には、紅軍第4方面軍第31軍があります。この軍は後に八路軍の第129師団386旅団となりました。具体的には、陳コウ旅団長、陳再道副旅団長、王新亭がそれぞれの役割を果たしていました。第149師団は、元々第31軍の第52師団に仕え、さらに以前は複数の野戦軍に所属していました。

1959年には、ダライ・ラマを制圧し、中印国境でも戦いを繰り広げました。1969年には第50軍149師団とチベット軍区第52師団が任地を交換し、編成が見直されました。また、1985年には第149師団が第13集団軍に編入され、四川省楽山に駐屯しました。

一方、第14集団軍は中華人民共和国の成立から雲南に駐屯し、ベトナム戦線の一翼を担ってきました。現在もこの軍は春城に駐屯しています。

軍区の指導者

成都軍区は司令部を四川省の成都に構え、現在の司令官は李作成上将です。彼は湖南省出身で、軍区の指導に当たってきました。政治委員は朱福熙中将であり、空軍出身者です。副司令官には周小周中将、鄭和少将、戦厚順中将、李鳳彪少将などが名を連ねています。

配属部隊

配属部隊には第13集団軍と第14集団軍があり、それぞれ2つの師団及び3つの旅団で構成されています。

• - 第13集団軍:

- 第37自動化歩兵師団
- 第149機械化師団
- 装甲旅団
- 防空旅団
- 砲兵旅団

• - 第14集団軍:

- 第40歩兵師団
- 第31自動車化歩兵師団
- 第4砲兵旅団
- 装甲旅団
- 高射砲旅団

また、雲南省昆明には成都軍区の空軍も存在し、戦闘機部隊を有しています。

結論

このように、成都軍区は中国の西部地域における重要な軍事組織であり、地域の安定と安全を確保するために多岐にわたる役割を担っています。その豊かな歴史と多様な部隊構成は、未来に向けた重要な意義を持っています。

もう一度検索