我々はロシアと共に

「我々はロシアと共に」とは

「我々はロシアと共に」（ロシア語: Мы вместе с Россией）は、ロシア占領下のウクライナ・ザポリージャ州で活動する親ロシア派の対敵協力組織です。この組織は「統合運動」を自称し、ザポリージャ地域のロシア連邦への編入を積極的に推進しています。

活動内容

この運動は、占領地域でのロシア編入に関する「住民投票」の準備に深く関与しているとされています。具体的には、ロシア編入を求める住民投票の実施を要求したり、その日程を公表したりしています。また、運動はロシア地域当局と協力し、人道支援や医薬品の供給、生活再建のための労働者派遣などを実施しています。運動の活動は、統一ロシア党や全ロシア人民戦線などのロシアの政治勢力によって組織・支援されています。

歴史

組織の形成

2022年7月上旬、ザポリージャ州の軍民行政の主要評議会メンバーであるウラジーミル・ロゴフが、運動の形成が始まったと発表しました。ロゴフは、無関心ではない人々の参加を奨励する公開評議会を設立すると述べました。

活動の開始

2022年7月末には、運動の最初の公的本部が開設されました。7月17日には、ロゴフがザポリージャ地域入口の道路標識の写真を公開し、その標識にはロシア語表記で「我々はロシアと共に」のロゴが描かれていました。

フォーラムの開催

7月30日には、占領下のヘルソン州で「我々はロシアと共にある」フォーラムが開催され、ザポリージャの組織も参加しました。このフォーラムでは、ヘルソン地域の公会議所の設立が決定し、「ロシアのヘルソン」宣言が採択されました。

組織への攻撃

8月30日には、ベルジャーンシクの運動本部付近でパルチザンによる攻撃があったと報告されています。また、9月5日には、エネルホダルの組織本部がウクライナの無人機2機によって攻撃されたとされています。

住民投票の推進

9月7日、運動の代表であるロゴフは、ザポリージャ州が11月4日にロシアへの編入を問う投票を行うと発表しました。これは統一ロシア事務総長が以前に発表していた日程と一致しています。同日夕方には、メリトポリの運動本部が爆破されました。この爆発は、メリトポリ市長によって確認されています。

住民投票の要請

2022年9月20日、運動はザポリージャ州の占領行政長官に対し、「ロシアへの編入に関する住民投票」の実施を要請しました。運動の議長であるロゴフは、住民投票が地域の平和を回復し、発展を促すと主張しました。また、ウクライナ政権による民間人への攻撃を止めることができるとも述べています。

まとめ

「我々はロシアと共に」は、ロシア占領下で活動する親ロシア派組織であり、ザポリージャ州のロシア編入を積極的に推進しています。組織は、住民投票の実施や人道支援活動などを行っていますが、その拠点はパルチザンや無人機による攻撃を受けています。

関連項目

2022年ロシアのウクライナ侵攻中のロシアとの協力
ドネツク共和国 (政党)

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