戦う幌馬車

映画『戦う幌馬車』の詳細

『戦う幌馬車』（たたかうほろばしゃ、The War Wagon）は、1967年に製作されたアメリカの西部劇映画で、監督はバート・ケネディが務めました。主演には映画の巨星、ジョン・ウェインとカーク・ダグラスが名を連ねており、彼らの迫力ある演技が本作を一層際立たせています。本映画は、クレア・ハフェイカーの小説『悪党』に基づいており、復讐と友情のテーマが描かれています。

ストーリー概略

物語は、無実の罪で投獄されていたトウ・ジャクソンが仮出獄を果たし、故郷の町エメットに帰ってくるところから始まります。トウは、彼を裏切って投獄に追い込んだピアースに復讐することを決意します。ピアースは、トウの命を狙うために流れ者のガンマン・ロマックスを雇い、報酬の1万ドルをかけます。

しかし、トウとロマックスは裏で結託し、50万ドルに達する砂金を運ぶ装甲馬車を襲撃する計画を立てていました。トウは、メキシコ人の無法者・リーヴァイや爆薬の専門家ビリーを仲間に取り、インディアンの協力も得ることに成功します。

計画の実行

彼らは、盆地の峡谷に架かる木橋の近くで馬車を待ち伏せし、計画を実行に移します。まずインディアンの一団が馬車を襲うふりをして護衛を引き離し、続いては装甲馬車が通過する際に橋を爆破して完全に護衛を排除に成功。この巧妙な策略によってトウたちは砂金を奪取することに成功します。最終的には、仲間割れでピアースが死亡し、計画は進展します。

しかし、トウたちが奪った砂金は運命のいたずらにより、別の馬車に隠していた小麦粉の樽の中に置かれることとなります。そこにインディアンたちが現れ、砂金を奪おうとします。銃撃戦が繰り広げられますが、トウたちは何とかインディアンたちを追い払い、砂金を手に入れます。

結末と続編のストーリー

その後、仲間のフレッチャーが命を落とし、砂金を載せた馬車は暴走して砂金がばら撒かれるという事態が発生します。リーヴァイは仲間に戻り、ロマックスは自分の報酬としてトウの馬を持ち去ってしまいます。その後、ビリーとフレッチャーの妻ケイトが現れ、トウはフレッチャーが隠していた金の袋があることに気付きます。

トウはそれを半年後に分けることを決め、一時的にビリーに砂金を渡し、ロマックスに注意するように言い残します。町の酒場で再会したロマックスはトウに分け前を求めますが、トウは強盗の後は警戒されるため半年待つよう伝えます。

作品の評価と受容

本作は、Rotten Tomatoesで高評価が90%に達しており、一般視聴者からも評価されています。西部劇特有の緊迫感、友情、裏切りの要素が見事に組み込まれ、多くのファンに愛され続けています。興味深いキャラクターたちと緊張感あふれるストーリーが、観る者を引き込む魅力となっています。

まとめ

『戦う幌馬車』は、復讐と友情が複雑に絡み合った物語であり、名優たちによる強烈な演技が光る作品です。西部劇を愛する人には必見の映画と言えるでしょう。

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