戦え!!イクサー1
戦え!!イクサー1について
『戦え!!イクサー1』は、1985年から1987年にかけてリリースされたオリジナルビデオアニメ（OVA）であり、全3巻の作品です。このアニメは、阿乱霊による短編漫画「戦え！イクサー1」を原作として作られています。原作はあまとりあ社の漫画雑誌「レモンピープル」に掲載されていました。
制作背景
監督として平野俊弘がデビューを果たしたこの作品は、地球侵略を目論む異星人クトゥルフと、反抗する戦士イクサー1との闘争を描いています。物語の軸は漫画とほぼ同様ですが、キャラクター設定にはいくつかの違いが見受けられます。例えば、イクサー1に相当するキャラクターは漫画では猫型獣人少女であり、地球人少女に関してはその名前が記されていないなどの差異があります。
ディスクメディア化と放送情報
本作は、2001年に全3巻と特別編、映像特典を収めたDVDがパイオニアLDC（現在のNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン）から発売されたのを皮切りに、2016年にはサントラCDやブックレットと共にBDとしてキング[[レコード]]から再リリースされています。また、1988年にはよみうりテレビの「アニメだいすき!」枠で全3巻がノーカット放送されたほか、2008年にはAT-Xでも放送されました。さらに、2016年にはtvk、テレ玉、サンテレビにおいて第1巻が放送さましたが、放送内容には大胆な修正が施され、SNSで多くの議論を呼びました。
ストーリーの概要
作品の冒頭では、都会の片隅で逃げる男が描かれ、彼の元に襲いかかる獣人少女イクサー1が現れます。イクサー1は、軟体生物の怪物を相手に、強力な光線を放ち、瞬時に敵を排除します。その様子が描かれた後には、クトゥルフの宇宙船の様子が描写され、宇宙での人間関係や侵略の計画が明らかとなります。
宇宙船の中では、コバルトやセピアといったキャラクターが登場し、彼らが任務を遂行する様子が描かれています。メリハリのある展開の中、地球に住む少女加納渚が、クトゥルフによって送られた怪物に襲われる危機に直面します。
渚は、イクサー1とシンクロすることで、その能力を発揮し、妖しい力を持つ怪物と対決に挑みます。しかし、渚は最初、恐怖から戦いを拒んでしまいます。また、イクサー1の能力と渚の存在が、敵の妨害戦略に対抗する力となる点が、二人の関係を深めていく鍵となります。
主要キャラクター
- - イクサー1: 声 - 山本百合子。
- - 加納 渚: 声 - 荘真由美。
クトゥルフの長で、かつては優しい指導者だったが、悪に操られていく。
メカニック
イクサー1の分身である巨大ロボット「イクサーロボ」は、物語の重要な要素であり、渚とのシンクロによってその真の力を発揮します。敵であるクトゥルフが駆る「ディロスθ」という巨大ロボットとの戦闘も見どころの一つです。
製作側の意向
平野俊弘がこの作品を製作する際には、多くのアイディアや希望が込められており、音楽担当の渡辺宙明の選定や、メカデザインにも独自の工夫が施されています。アニメーションのクオリティやキャラクターの魅力あるデザインは、作品の成功に大きく寄与しました。
関連商品・メディア
多くのフィギュアや書籍、ゲームなどが関連商品としてリリースされており、さらには続編や派生作品も存在します。これにより、『戦え!!イクサー1』は当時のアニメ文化においても特異な位置を占めています。
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