戦闘序列

戦闘序列とは

戦闘序列（Order of battle, OB, OOB, O/B, ORBAT）とは、軍事作戦遂行のため、陸軍において戦時中に発令される臨時の部隊編成を指します。これは、特定の作戦目標を達成するために、各部隊の指揮系統、経理、衛生に関する隷属関係を明確にするものです。平時の部隊編成である編組とは異なり、戦闘序列は作戦期間中のみ有効な一時的な編成です。

陸軍における戦闘序列

陸軍の戦闘序列は、作戦における各部隊の役割と責任範囲を定める上で不可欠です。これにより、指揮官は部隊を効果的に統率し、作戦を円滑に進めることができます。戦闘序列の発令は、作戦開始時に行われるのが一般的で、その内容は作戦の規模や目的によって異なります。

大日本帝国[[陸軍]]における戦闘序列の例

日中戦争開戦後の大日本帝国[[陸軍]]では、1937年8月31日に臨参命第82号により、北支那方面軍、第1軍、第2軍の戦闘序列が発令されたのを皮切りに、次々と戦闘序列が下令されました。太平洋戦争においても、1941年11月6日に南方軍以下の部隊に戦闘序列が下令されています（大陸命第555号など）。

また、1944年3月12日には大陸命第972号で台湾軍の戦闘序列が、1945年5月30日には大陸命第1338号で関東軍の戦闘序列が下令されました。これらの事例から、戦闘序列が大規模な作戦において重要な役割を果たしていたことがわかります。

海軍における戦闘序列

一方、海軍における戦闘序列は、陸軍とは異なり、戦闘時に各艦艇が取るべき配置や序列を指します。この場合の戦闘序列は、隷属関係を意味するものではありません。海戦における各艦艇の役割と位置を定めることで、作戦の連携を円滑にする目的があります。

戦闘序列の関連事項

戦闘序列は、軍事作戦において重要な概念であり、その理解は作戦の分析や研究において不可欠です。以下の関連事項も参照することで、戦闘序列に関する理解を深めることができます。

戦闘序列の一覧
軍隊の編制
大日本帝国[[陸軍]]の戦闘序列
北支那方面軍戦闘序列
上海派遣軍戦闘序列
第五軍戦闘序列
中支那方面軍戦闘序列
駐蒙兵団編組
* キャンパーダウンの海戦における戦闘序列

これらの関連事項を学ぶことで、様々な軍事作戦における戦闘序列の役割を理解することができます。

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