戸本一真

戸本 一真（ともと かずま）について

戸本一真は、日本を代表する馬術選手であり、1983年6月5日に岐阜県本巣市で生まれました。彼は日本中央競馬会馬事公苑に所属し、馬術競技で数々の成果を挙げています。

幼少期と学生時代

戸本は8歳の頃、真桑小学校在学中に初めて馬に乗る経験をしました。この体験が彼の競技人生の始まりとなりました。中学校を卒業した後、各務原西高校に進学し、そこで本格的に馬術競技に取り組みます。高校時代には各務原市の浅野乗馬クラブでの訓練を経て、明治大学へ進学。大学では馬術部の一員として活躍し、1年次からレギュラーとして全日本タイトルを獲得しました。

職業人生の開始と苦難

2006年に日本中央競馬会に入社した戸本は、競馬学校やトレーニングセンターでの勤務を始めました。しかし、最初の1年間は競技会に出場できず、その後も異動によって3年間も馬に乗ることができないという困難な時期を経験します。この時期の苦労が、後の彼を強く成長させることになります。

競技復帰と国際舞台への挑戦

2011年に競技に復帰した戸本は、2016年に東京オリンピック出場を目指してイギリスに移住。イギリスでは、世界的に有名な乗馬選手ウィリアム・フォックスピットとトレーナー契約を結び、さらに技術を磨きました。2018年、アメリカのトライオンで開催された世界馬術選手権では、団体戦で4位入賞を果たし、国際舞台での評価を高めました。

東京2020オリンピックの挑戦

2021年7月には東京2020オリンピックに出場し、ヴィンシー号に騎乗しました。馬場馬術とクロスカントリーを経て、最終的に障害馬術で順位を上げ、4位入賞を達成しました。この成績は、日本の馬術競技における89年ぶりの個人種目入賞として歴史に刻まれました。また、同年11月には故郷の本巣市から「市民栄誉賞」を受賞しました。

最近の業績と2024年パリオリンピック

2022年には日本馬術連盟から1000万円の報奨金を受け取り、そのうちの半分を連盟に寄付することを表明しています。そして、2024年パリオリンピックの総合馬術日本代表選考においても評価され、連続して代表に選出されました。大会では再びヴィンシー号に騎乗し、チームメンバーと共に銅メダルを獲得しました。

主な成果

• - オリンピック競技大会

2021年東京オリンピック: 個人4位、団体11位（ヴィンシー）
2024年パリオリンピック: 個人5位、団体銅メダル（ヴィンシー）

• - 世界馬術選手権

2018年トライオン大会: 個人23位、団体4位（タコマ）

戸本一真は、今後も日本の馬術界での活躍が期待される選手です。彼の努力と功績は、多くの人々に感動と希望を与えています。

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