戸田市議会

戸田市議会：概要と2021年選挙の波乱

戸田市議会は、埼玉県戸田市に設置されている地方議会です。市全体を1選挙区とする大選挙区制（単記非移譲式）を採用し、議員定数は26名です。任期は、2021年2月6日から2025年2月5日までの4年間です。

2023年6月7日現在の議長は竹内正明氏（公明党）、副議長はそごう拓也氏（みらいの会）です。会派構成は、公明党、日本共産党、みらいの会など複数の会派が存在します。具体的な会派名と所属議員数については、戸田市議会の公式ウェブサイトなどで確認できます。

2021年戸田市議会議員選挙：スーパークレイジー君と当選無効

2021年1月31日執行の戸田市議会議員選挙は、大きな注目を集めました。その理由は、2020年東京都知事選挙で話題となったスーパークレイジー君（西本誠氏）が立候補したことでした。

選挙の結果、スーパークレイジー君は25位で初当選を果たしました。当日有権者数は108,606名、投票率は38.88%でした。立候補者数は36名で、定数26名に対し多くの候補者が競い合いました。この選挙で、公明党は議席を5から4へ、日本共産党は4から3へと議席を減らしました。

しかし、選挙後、スーパークレイジー君の当選は大きな問題を引き起こしました。選挙前3ヶ月間の戸田市への居住実態がないことが指摘され、公職選挙法で定められた被選挙権を有していないとの疑問が浮上しました。

戸田市選挙管理委員会は調査を行い、スーパークレイジー君に居住実態がなく被選挙権を有していなかったとして、同年4月に当選無効の裁決を行いました。これに対し、スーパークレイジー君は埼玉県選挙管理委員会に異議申し立てをしましたが棄却されました。その後、東京高等裁判所にも提訴しましたが、10月に棄却。最終的に、2022年3月4日、最高裁判所も当選無効を決定し、スーパークレイジー君は失職しました。

最高裁判所の決定を受け、戸田市選挙管理委員会は更正決定選挙会を開催し、次点だった公明党公認新人の三浦伸雄氏の当選を決定しました。これにより、公明党は2017年の市議選と同じ5議席を獲得することとなりました。

当選無効確定後、スーパークレイジー君は東京大学で政治学を学ぶと発言していましたが、その後、3月20日投開票の戸田市長選挙に出馬し落選しました。

まとめ

戸田市議会は、26名の議員によって構成される地方議会です。2021年の選挙は、スーパークレイジー君の立候補と、それに続く当選無効という異例の展開で注目を集めました。この出来事は、選挙制度や被選挙権に関する議論を改めて喚起するきっかけとなりました。今後の戸田市議会の動向、そして選挙制度改革に向けた議論に注目が集まります。

もう一度検索