戸町

長崎市戸町地区の詳細

戸町地区は、長崎市の中央地域センター管轄に属し、長崎市の南部に位置しています。この地区は、公式には地区名として扱われていませんが、戸町小学校・中学校区である上戸町、新戸町、国分町、小菅町を含めて解説します。

地理

戸町地区は長崎港の入江東岸に位置し、西岸の小榊地区とは女神大橋で結ばれています。海岸線に沿って位置するものの、平地は少なく、大久保山と戸町岳の谷間に住宅地が広がっています。近年では、山の斜面を切り開いて高層マンションや住宅地が造成されています。また、小ヶ倉方面へと流れる鹿尾川の源流もこの地区にあります。

自治体・行政区分の変遷

市町村制が施行される以前、この地区は大浦とともに戸町村でした。戸町村には、大浦郷、浪ノ平郷、下郷、上郷、蓑尾郷の5つの郷がありました。1898年に、大浦・浪ノ平・下郷が長崎市に編入され、同時に上郷・蓑尾は小ヶ倉村に編入され、戸町村は消滅しました。その後、1938年に小ヶ倉村が長崎市に編入されたことで、旧戸町村の全域が長崎市となりました。

下郷は1913年に戸町1丁目から3丁目、国分町、小菅町に分割されました。上郷・蓑尾郷は、小ヶ倉村を経て1949年に上戸町、新戸町となりました。その後、住居表示の実施により丁目が増設され、現在の形に至っています。

各町の特徴

国分町（こくぶ）

国分町は13街区で構成されており、住宅地のほか海岸沿いには工場も点在しています。また、長崎港湾漁港事務所もこの町にあります。

小菅町（こすげ）

小菅町は33街区で構成されていますが、一部は住居表示が未実施です。住宅地として利用され、古河町で分岐する国道499号と小ヶ倉バイパスが並走する区間があります。国道は戸町トンネルを通り戸町1丁目へ、バイパスは戸町2丁目へと続いています。

上戸町（かみとまち）

上戸町は、1998年の住居表示実施により1丁目から4丁目までが設置されましたが、丁目がない区域も一部残っています。住宅街で、4丁目には小ヶ倉ダム（小ヶ倉水源地）があり、周辺は緑地として整備されています。丁目がない区域は、戸町2丁目の一部とともに二本松地区と呼ばれています。

新戸町（しんとまち）

新戸町は1992年の住居表示実施により1丁目から3丁目が設けられ、2011年には4丁目が新設されました。住宅地として利用されており、4丁目には住宅団地のウェリスパーク南長崎があります。2丁目には戸町中学校、3丁目には活水女子大学音楽学部があります。また、小ヶ倉バイパス沿いには商業施設が立地し、長崎南環状線の新戸町インターチェンジがあり、小榊方面や長崎自動車道方面へのアクセスが可能です。

戸町（とまち）

戸町は、当初は3丁目まででしたが、1999年の住居表示実施の際に4・5丁目が新設されました。1丁目から4丁目は住宅地として利用されています。2丁目には戸町小学校があります。4・5丁目は「女神」の別名があり、両丁目の境には女神大橋があります。5丁目には下水処理場や工場がありますが、住宅は少ないです。2丁目の住居表示未実施地区は、上戸町（丁目なし）とともに二本松地区と呼ばれており、峠に広がる住宅地で、中央には市営アパートがあります。この地区は戸町に属していますが、大浦小学校区となっています。

施設

長崎市立戸町小学校
長崎市立戸町中学校
活水女子大学

交通

鉄道

なし

バス

長崎バス

道路

国道499号
長崎南環状線（ながさき女神大橋道路）

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203

関連項目

* 長崎市

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